日々の恐怖 11月20日 ざっくばらんな話(2)
それでMは
「 車が何か変だから見てほしい。」
とか言ってきたから、何か出来るわけじゃないけど、取り敢えず駐車場に停めてあるMの車を見に行こうとしたら、Mが、
「 そういえばさっき物置から女の人が見てた。」
って言ってきた。
「 気のせいでしょっ!」
って軽くあしらって、車見に行こうと玄関開けた途端に、物置のドアが物凄い勢いで閉まったのを見てしまった。
ビックリして玄関閉めて、
「 今の何?」
ってMに聞こうとしたら、急に物置の方からドアをバタンバタン開け閉めする音と、部屋のインターホンが鳴り始めた。
勿論ドアスコープで見ても、誰もいなかった。
直感で、
“ あ~、こりゃ面倒くせぇやつだ・・・。”
と思ったから、収まるまで部屋で待機する事にした。
私は実家で、家族のじゃない、
“ パタパタパタ・・・。”
と言う足音とか、オッサンの、
「 おーい!」
と呼ぶ声とか、聞くのに慣れてるから、たいしてビビりもせずタバコ吸いながらボ~っとしてたんだけど、Mは顔真っ青にしながら体プルプルさせて、
「 今までこんな事あったの?」
って聞いてきて可哀想だった。
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