日々の恐怖 11月23日 ざっくばらんな話(3)
1時間経たないくらいで収まったから、部屋にMを残して車見に行ったけど変わった所も何もなく、物置もドア閉まった状態で何も起きなかったから、ビビって帰れないMを泊めてあげた。
次の日、朝Mが帰ってから食材調達に行こうと玄関開けたら、視線感じて物置の方見たら、丁度物置の真上にあるその家の窓から女の人がジーっとこっちを見ていた。
“ あ~、一人住んでるんだぁ・・・。”
と思って会釈したんだけど、ただジーっとこっち見てくるだけで会釈返してくれなくて軽く傷ついた。
その後暫く何も無かったんだけど、またある日、今度は母が遊びに来た。
お昼時でご飯作ってたからご馳走して、久々の娘の料理でタイミング良く自分の好物麻婆豆腐が出てきて喜んでた。
そんでご飯食べた後、お茶飲みながら色々話してる時に、母が、
「 あの物置って気味悪いよね。
あの家、変なのいるし・・・。」
って急に言い出した。
「 いやいや、他所の家の人を悪く言わないでよ。」
ってつっこんだら、母の顔が少し暗くなって、
「 いや、あれ人じゃないよ。
お母さん怖いから、毎回あんたが駐車場まで送り迎えしてくれないと部屋入れない。
ウチ(実家)のヤツらとは違う。
怖いもん。」
って呟いた。
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