一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「言葉を抑圧するチカラ」からの解放

2006-04-05 | よしなしごと

タイトル的には互い違いにになっていてすみません・・・

亜門氏“革命的”女性器テーマ朗読劇
(2006年 4月 3日 (月) 06:13 スポーツニッポン)

演出家の宮本亜門氏(48)が、女性器をテーマにした朗読劇「V.M.(ヴァギナ・モノローグス)」(6月27日~7月2日、東京・青山スパイラルホール)を手がけることになった。(中略)

 女性劇作家イヴ・エンスラー氏の著書が原作。200人以上の女性へのインタビューを元に、性器について17のエピソードが描かれている。

  その内容は「自分のヴァギナを鏡で見るセラピーに参加した女性」の話や「呼び方」「匂(にお)い」など、赤裸々なもの。舞台では、3人の出演者が読み分け、劇中にはさまざまな「官能の声」が登場する場面も。

  奇抜で斬新な内容だが、すでに欧米、アジア、アフリカ、南米など60カ国以上で上演されており、メリル・ストリープやジェーン・フォンダらが出演者に名を連ねている。今回の上演は、女性の生き方を描く舞台を企画する「ホリプロ ウーマンズ・ビュー・シリーズ」(00年スタート)の新作プロジェクト。亜門氏は「台本を読んで、一目ぼれした。女性が女性を語ったさまざまな作品の中で、もっとも直接的で、ある意味で人の人生を変えるほど革命的な作品」と力を込める。

『ダ・ヴィンチ・コード』で、原始宗教での生の象徴であった女性がキリスト教下で抑圧されるようになった、という話や、その中でも、教会建築の装飾などで密かに女性を象徴するシンボルが取り入れられている、という話を読んだ後だったので、今までタブーとか不浄として抑圧されていたものを正面から取り上げようという運動は(「過剰なフェミニズム」という抵抗感なく)わかる感じもします。

なかなか男が観に行きにくそうな劇ですが、ちょいと興味あります。


あと、余談ですが、宮本亜門は沖縄に住んでいた(今も?)と思うのですが、沖縄だと日本における女性器の(呼び名の)タブーから自由になりやすいのかもしれません。

というのは、沖縄では女性器の呼び名が本土と異なっていて(それだけなら他の方言もあるでしょうが)、しかも本土の共通語の呼び名がほとんど通じないそうです(これはあまりないと思います)。

那覇市の郊外には、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保護するラムサール条約に指定された漫湖(検索エンジンで妙なひっかかりかたをしたくないので振り仮名省略)という湿地帯があります(「漫湖 水鳥・湿地センター」のHPはこちら
知り合いの沖縄出身者のそのまた友人は、東京に出てきてひょんなことから高校の校歌を歌わされることになり、校歌の中の「漫湖のほとり」とかのフレーズが大受けしたのだけど、説明されるまで意味がぜんぜんわからなかったとか。

考えてみると、男性器には子供にも通じる通称があるわけで、女性器だけが呼ぶこと自体タブー視されているというのは、確かに妙な話かもしれませんね。

コメント (2)
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