そして・・・映画本編が始まりました。どきどきどき・・・
亡くなった恋人ギヨームの葬儀に参列するために彼の実家の農場へやってきたトム。母はギヨームの恋人サラがなぜ来ないのか、と嘆く。
ギヨームの兄フランシスはお前がギヨームの恋人だったことは母にいうな、母はサラという恋人がいると信じている、余計な心配はさせるな、隠し通せ、とくぎを刺す。
自分と恋人の関係をなかったことにしておけ、といわれるのも悲しいけれどフランシスの暴力(トムに何か一言いうのに3発くらい殴る感じ)に従うしかなく葬儀の後もとどまり農場の手伝いをすることに。
逃げたいのに逃げられない・・・のか、逃げない のか。囚われてしまったようなトム。
音というか音楽がものすごく煽ってくるようで、怖い。ばくばくとぞくぞくが押し寄せてくる。
得体のしれない何かが追ってくるような・・・ヒッチコックの映画の世界のようなそんな感じもありました。
暴力アニキとタンゴ。耽美で官能的。とろけそうな表情。
このあとのシーンも官能的・・・エ ロくて、そして美しい。
前3作とは、全然違う感じの映画でしたが、さらにグザヴィエ・ドランにはまりました。
結局この日は続けて2回観て帰ってきました。次は12月にシネモンドで観ます
25日のTIFFは 「デビルズノット」のほかにはチケットを取っていませんでした。
なぜでしょう?
その日が初日のグザヴィエ・ドランのトム・アット・ザ・ファームが観られたら行こうかな、と思っていたのです。
初日の上映時間が出たのが上京する3日前くらい。
都内で上映する各映画館の上映時間や日本橋から移動することなどを考えたらアップリンクで観るのがいい、という結論に達しました。
渋谷駅について文化村の前(横かな?)を通ってやってきました、アップリンク。
夕方の上映だったのですが時間があったので、ⅠFのカフェ タベラでしばしお茶しました。
コースターが トム・アット・ザ・ファームだった!
手前のラスクは初日のプレゼント。うちまでもって帰って食べました。(ちょっと割れてしまってました。この時点で写真とっといて正解だったな)
前売り券は裏返しても素敵なのでした。
時間が来て入場したスクリーン2(X)は小さくてかわいい映画館。
椅子が、映画館の椅子じゃないみたい。
友だちの家のリビングの一人掛けソファって感じ。
ふかふかふわふわして心地いい椅子に座ってドキドキしながら上映を待ちます
25日土曜日、六本木ではなくて日本橋の東宝シネマズで ” デビルズノット ”を観ました。公式HP
1993年アーカンソー州で起こった3人の少年(8~9歳)の殺人事件。
容疑者はティーンエイジャーの少年3人。冤罪では?と疑う調査員のロン(コリン・ファース)が弁護士に協力して調査にあたります。
・容疑者の少年がオカルトに凝っていたために犯人に祭り上げられた?
・警察が証拠品を紛失したり、重要参考人?を見失ったりの失態。
・目撃者の証言は信ぴょう性があるのか???
一つずつ疑問をほぐすようにとてもていねいに話が進んでいきます。
少しずつ真実に近づいて・・・はいるのでしょうが、”ほぐしきれない”疑問も残って「グレー」で終わった、って感じかな。
(未解決事件ですから・・・・)
頭の中がもやもやした状態で、トークゲストの松江哲明監督&映画ライターの高橋諭治さんが登場。内容はここ
実話の映画化でドキュメンタリー番組などで何度か映像化されていて「パラダイス・ロスト」というドキュメンタリーが有名だそうです。
この話を映画化するとしたら、容疑者、被害者家族、警察・・・それぞれの立場から、いろんな切り口で描ける、みたいなお話もされてました。
そして、今回主役になってるロン・ラックスはこの事件の登場人物の中でも地味な立場?なのでこの人がどう主役になっているのか興味深かった、とかなんとか、映画の作り手の方ならではのお話も。
このお話を聞いて若干もやもやが減りました。(消えたわけではないわな・・・)
来月一般公開。この事件についてちょっと詳しく知ってからもう一度じっくり観るのもいいな、と思いました。
そうそう、デイン・デハーンが出ててうれしかった・・・