シネモンドにて
イタリア・フランス・ドイツ作品
1858年。
ボローニャのユダヤ人街のモルターラ家に兵士たちがやって来て7歳のエドガルドを連れ去る。
キリスト教の洗礼を受けたエドガルドを異教徒の両親の元で育てることは教会の法に触れるから、というその理由に納得がいかない両親(そして観客 )
やがてユダヤ人のコミュニティや世論も巻き込み息子を取り戻すための裁判にまで発展します。
エドガルドはなぜ洗礼を受けたか、というと生後6ヶ月で重い病を患った時に当時の乳母(女中)が「亡くなった時に天国へ行けなくてはかわいそう」と勝手に自己流で洗礼した、というもの。
その洗礼は有効なのか、その乳母の行動がなぜ教会の知るところとなったのか。
実話を元にした映画。
重い話でしたが歴史ある建造物の重厚さに圧倒され、美しい風景に魅了されました。
引き裂かれた家族の心情が痛いほど刺さります。泣き叫ぶ7歳の少年エドガルドがいたわしい。
こちらは成長したエドガルド。レオナルド・マルテーゼが美しい。
「蟻の王」でエットラを演じてましたがこっちも辛い役だったな