シネモンドで 「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」を観ました。
2022年 イギリス映画
監督:へティ・マクドナルド
原作・脚本:レイチェル・ジョイス
ハロルドフライ:ジム・ブロードベント
モーリーン:ペネロープ・ウィルトン
定年退職し妻と暮らすハロルド・フライのもとに届いた手紙。
かつての同僚クイーニーからのもので、末期癌で入院中のホスピスから送られたものでした。
返事を出そうと家を出たものの投函するのを躊躇い、ホスピスまで歩いて直接クイニーを励まそう、と思いつきます。「僕が行くまで死んじゃいけない」とクイニーに伝言して歩き出します。
妻のモーリーンには道中電話して事情を伝えたけど呆れられて怒られて…そりゃそうだ。無謀な旅に出るならせめて準備してから出てほしいよなぁ。ハガキ出しに行ったついでに800キロ先へ行って来ます、って電話で言われても
息子デービッドのことで妻とはわだかまりを抱えています。
ボロボロになり挫けそうになりながらも親切な人々に助けられて歩き続けるハロルド。
野宿したり牛舎のワラをベッドに眠ったり。川で水浴し、野草を調理して空腹を満たす。
コメディっぽい話かしらと思っていましたが結構重い話でした。
人生終盤に差し掛かったハロルドが起こした奇跡、そしてハロルドとモーリーン夫婦の再生の話でもありました。
行く先々の田園風景や石造りの建物が本当に美しくどこか懐かしい風景に見えました。
おじちゃんが旅に出るロードムービーといえば「君を想いバスに乗る」をちょっと思い出しました、がこちらは準備の上ちゃんとバスで移動してた。