フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

旧交を温める(その2)

2011-11-11 | 人々との交流

今日は午前中は、久しぶりに、八ヶ岳には持って行っていないレコードを聴こう。若いころ聴いていたものなので古い。グールドのピアノでベートーヴェンピアノ協奏曲第4番。バーンスタイン、ニューヨークフィル。録音がそうなのか、ピアノの音の若々しさを感じだ。

午後からはフルートの練習だ。ゆっくりとロングトーンを吹く。少し高音の鳴りが悪い感じだ。「毎日の練習」NO7は、力を抜いてゆっくりやる。フルートがぐらつかないよう気をつける。各調のスケールとアルペジはテンポを守り滑らかに音が流れるように。トリルは120~152までテンポをあげていく。

その後はアルテ21課NO1とNO2を練習する。曲の練習は、「シチリアーノ」「アルルの女メヌエット」「春の歌」「ポロネーズ」。腕と指の力をできる限り抜いてみると、なかなかズムーズに曲が流れてくれた。これで気を良くして、ヴァイオリンとの二重奏曲、モーツァルト「メヌエット」、バッハ「主よ人の望みの喜びを」などを何回か練習した。

夕方からは、今日の街に出て、友人二人と旧交を温める。お二人は、退職後、大学の博士課程に入学し、何やら難しい研究をしているようだ。クジラ料理の店に入って、クジラの刺身をつつきながら、家族の近況、若い人に交じっての大学生活、研究内容など、あちらと言えばこちらと次々話題を変えて、取りとめのない話が続いた。いつの間にか、日本酒の燗酒を飲み過ぎてしまったようだ。


三輪明宏の世界

2011-11-10 | グルメ・クッキング

今日は、昼過ぎから、梅田に出かける。茶屋街界隈は、再開発が進んできて真新しい建築物で埋まっている。梅田芸術劇場の場所は分かっているのだが、高層建築物の間を歩いているとなんとなく道に迷ってしまったような雰囲気になってしまう。

阪急インターナショナルビルのを入るとクリスマスの飾り付けがされていた。その下の梅田芸術劇場「シアター・ドラマシティ」に行く。

公演されている美輪明宏音楽会<愛>を観るためである。美輪明宏はテレビでは見たことがあるが、生で観るのは初めてだ。公演が始まる少し前に行くと、入り口はお客さんで溢れていて、ほとんどが女性である。

ほどなく公演が始まった。華麗な衣装でアールヌーボーの舞台中央に登場した美輪明宏、残念ながら席が後の方なので肉眼ではほとんど素顔は見えない。東日本第震災を受け、「ふるさと」「絆」の大切さを思う年になったといった言い方だったか、最初の曲は「朧月夜」だった。美輪明宏の独特の語り口と醸し出す雰囲気は相当だ。続いて「惜別の歌」。その後は語りと歌が切れ目なく続く。前半の最後、自らの人生を振り返りつつ、「リクエストの一番多かった」という「よいとまけの歌」で締めくくった。これは熱がこもっていた。

後半は「銀巴里」時代のシャンソンを歌った。その合間に、交流した三島由紀夫、吉行淳之介、大江健三郎などの名前が出てくる。女性では瀬戸内寂聴や黒柳徹子の名前がでてきたか。「ラボエーム」「愛する権利」などが歌われた。

アンコールとして歌ったのが「花」。嘉納昌吉の曲を、輪廻転生の歌としてとらえて歌い上げた。「金色の雪」が降り注ぐ、豪華絢爛な場面で締めくるると「ブラボー」の声が会場に響き渡った。抑揚のある独特の語り口、独特の哀調を帯びた歌ごえ、クライマックスのボリュームたっぷりの歌い方など、美輪明宏の世界を堪能した。私とは、少し感覚が違う異次元の世界だった。

舞台がはねると6時を回っていて、イルミネーションが美しい

何かいい店は無いかとうろついていると、中華料理「紅虎餃子房」があった。お腹が空いていたので、あっさり探すのを諦めて入ることにした。

地下にある店の前には川が流れているという作り。まだ通勤客が来るのには早い時間なのか店は空いていた。やみつき餃子(しっかりした皮とジューシーとは言えない具)、

鉄板棒餃子(鉄板の熱々が売りか)、

エビシューマイ(可もなく不可もない)

豚の角煮トンボーロー(オイスターソースがきいている、煮込みが不十分だった)、


黒ゴマ坦々麺(麵の味が弱い。スープはいい味)などを味わった。

何度か飲み物を重ねると、思いのほか酔ってしまった。


ティータイムの楽しみ

2011-11-09 | 人々との交流

やや雲が多いものの空は晴れていて、天気予報では冷え込んできているとのことだが、寒さは感じられない。妻が庭の草を抜いているので私も庭に出る。主が、しばしいなかった庭は、すっかり秋の様子に変わっている。梅の葉は散ってしまった。その隣でグロガネモチの実が赤くなってきている。

その足元では、ツワブキが色鮮やかに黄色の花を咲かせていた。このところツワブキがかなり勢力を広めてきている。

午後は、フルートの基礎練習をしておく。その後、ご近所のNさんに「午後ティー」でもいかがですかと誘われたので、お伺いした。

実は、ご主人は大のステレオマニアで、通されたリヴィングルームには巨大なスピーカー供えられていた。メーカーの名前をお聞きしたのだが、忘失してしまった。スピーカーは音域によって4種類に分けられており、「巨大な」というのは、大きなウーファーが特製のスピーカーボックスに入れられいるもの。それ以外にも、独特の形のスコーカーと小さなトゥイーターがある。それぞれが、個別に独自アンプに繋がれているという装置だ。

先ずは、ベートーヴェンの交響曲3番(カラヤン・ベルリンフィル)を聴かせていただいた。ボリュームをかなり大きくして聴いても、音がひずんだり、ぼやけたりすることはない。第2楽章のオーボエの音が実に澄んでいた。

コーヒーとケーキをいただきながら、話は、健康の話に移る。ヴァイオリンを弾く奥さんの左手親指が「ばね指」になったとのこと、実は私も右手薬指と中指が腱鞘炎になったが最近痛みは大分和らいだというと、安心されていた。話は進んで、妻の酵素作りの話やハイキングの話など楽しい会話が続いた。最後は、奥さんに用意していただいたヴァイオリン二重奏の楽譜をいただく。「簡単ですが」とのことだが、言うほど「簡単」ではない。ヴァイオリンは低音域はGまで出るので、フルートでは全てを演奏できないが、ファーストとセカンド各々のパートで演奏できるようにしましょうとなった。奥さんは、市民楽団でヴァイオリンを何十年と弾かれているいる方なのでレベルの差は歴然としているが、年末に一緒に演奏を楽しむことになった。

いただいた曲はブラームス「Walzer」、ヘンデル「Pastorale」、ベートーヴェン「メヌエット」、モーツァルト「二つのポロネーズ」、マルティーニ「ガボット」、コレッリ「ラルゴ」、モーツァルト「メヌエット」、ラモー「リゴドン」の8曲。
私の方はバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」、クライスラー「愛の喜び」の2曲。全部で10曲だ。明日から1曲ずつ練習して行こう。


旧交を温める

2011-11-08 | 人々との交流

今日は、いい天気になった。これほど暖かいと大阪での紅葉はまだまだ先のことになるのだろう。
午前中は何と言うこともなく、直ぐに過ぎてしまった。

午後は、フルートの練習をしよう。ロングトーン、「毎日の練習」NO7、各調のスケールとアルペジオの後、トリルの練習だ。動きが悪い両手の小指は、指が疲れるまで動かし続ける。その後アルテ21課練習曲NO1、A音のトリルがもつれてしまうので、何度か練習する。どうもフルートの支え方に無駄な力が入るのが原因のようだ。曲は、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「シチリアーノ」を何度か吹く。音がなかなかスムーズに流れない、まだまだ曲の吹き込みが弱いのを感じた。
11月26日にフルートのミニ演奏をすることになっている。レパートリーが少ないのが気になるところなので、アトランダムに色んな曲を吹いてみる。

夕方は、今年の5月に煙突掃除をしていただいた友人と旧交を温めるため、街に出かける。ついでに心斎橋のYAMAYAに立ち寄り、フルートの楽譜を見る。特に関心を引くものはなかったので、野ばら社の「愛唱名歌」を買う。よく知られている曲の楽譜があると、何かと便利だ。

その後、西梅田に出て、小料理屋に入る。ほとんど半年ぶりだが、3人とも変わらずに元気にやっているようだ。私を見て「少し精悍になりましたね」と嬉しいことを言ってくれる。「樹木の伐採の毎日やからね」と応える。ハマチの頭がデンと構えている造りの盛り合わせに舌鼓を打ちながら談笑する。「春に煙突掃除をやってくれたおかげで、薪ストーブはよく燃えるよ」というと、「実は、煙突の横から煙が漏れ出はしないかと心配していたのですよ。それを聞いて安心しました」とのこと。この冬、薪ストーブをガンガン焚くので、また来年の春には煙突掃除をしに来ていただきたいものだ。

その店で飲み放プランが終わった後、「面白い店があるんです」と誘われた。行った店は谷町6丁目の住宅地の奥にあった。入り口からして異様な雰囲気だ。「深化」と書かれている。

「」

中に入ると、部屋は、潜水艦の中のようにしつらえられていて、薄暗い。

ジントニックを注文する。これだけ異様な店もあるものかと話ながら飲んでいると若い女性なども入ってきて、平日の夜というのに、店はお客さんで一杯になった。改めて「都会人の子のみの不思議さ」に驚かされた。10時過ぎに店を出る頃には大分酔いが回ってしまっていた。


溜まった雑用と法事

2011-11-07 | 日記

久しぶりの大阪は、サクラの葉がまだ緑っぽいし、妙に暖かい。
色んな封書が溜まっているので、それらを片っ端から開封する。色んな宣伝、案内、明細など。返事がいるものは返事を書く。年末調整に必要な払い込み証明書は置いておこう。
その後、国民健康保険の切り替え期限が来ていたので、市役所に保険証を取りに行く。ついでに人間ドックへの申し込みをしておく。その後は、都市銀行の支店が八ヶ岳にはないので、通帳の記帳をするため銀行へ行くなど、溜まった雑用の処理だけで昼になってしまった。

昼食は、いつも通り丸亀製麺に入る。メニューは何故か、かけうどんの大盛りと竹輪とイカの天ぷらになってしまう。

今日は、夕方から、おじいちゃんの法事があるので、おばあちゃん宅へ行く。法事までに時間があるので、おばあちゃん宅へフルートと楽譜、譜面台を持っていき、練習することにした。ロングトーン、「毎日の練習」NO7、トリル練習。アルテ21課~22課の練習曲を吹く。曲は「亡き王女のためのパヴァーヌ」「愛の挨拶」を何度か練習した。その後は、好きな曲を吹き流す。

今年で92歳になるおばあちゃんは、今日も元気だ。「畑で今何作っているの」と聞くので、「この間タマネギを植えましたよ」とこたえる。おばあちゃんは若いとき畑をやっていたので、畑仕事の話が好きだ。

おじいちゃんが亡くなってもう5年になりますね、というと、「へーもうそんなになるの」と驚いていた。夜7時に、皆さん集まり、法事が始まった。読経が終わると、しばしお坊さんとの話、来年はいよいよ「7回忌」になる。
来年のカレンダーを見ながら日取りの確認をしておく。

その後は、皆なで一緒に夕食を食べながら互いの近況などを話した。おばあちゃんから孫たちの結婚式はまだかなと聞かれると、「う~ん」という反応。親戚同士の気易い話をひとしきりした後、散会した。