汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 沈黙の惨禍

2009年10月02日 | 初期中期の詩
闇に包まれて
無造作に病理は疼きだして
待つ事も、怯えることも
時として残酷に切り刻まれてしまう
炎は焼き尽くす
正論はいつしか大河に埋もれて
腐り、そして臭いを放ち
辺りを茹だる様な漆黒に染めていく
感情は煮え切る人形の哀れな残像をちらつかせ
怒りの不始末に
泣いた顔に群がるように虫は蠢き出す
災厄に感覚は麻痺を呈し
現に何か閑散とした哀しみが
ゆらりと踊るように湧き出して
惨劇に憩いの灯は数知れない
細かな気泡になって空を浮遊する
闇が否応なしに停滞し
連続する業火に蝕まれて
泣き叫ぶ事も
人に懺悔する悦びも
いつしか海に流されて
沈黙する
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