汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 嘘

2009年10月05日 | 初期中期の詩
包まれて
堕落して
心地良い音楽に身を震撼させて
記憶を辿りながら
狂い咲いた踊りに酔い
漆黒が
その芯まで煮えたぎった魂を腐食し
木霊する
絶え間ない旋律に身を過らせて
黄金色に輝いた
太陽を呪うように手を差し出しては
円らな自分の感情が
限りの無い恐怖に堕ちてくのを感じて
この上ない快感が
覚束ない快晴の嘘の顔のように
雨に混ざり
私を陶酔させる

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過らせて→よぎらせて
円らな→つぶらな
覚束ない→おぼつかない
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みやすけの詩 愛の鼓動

2009年10月05日 | 初期中期の詩
あなたとの身の交わし合い
横たわる静謐に身は更なる飛沫を上げて
悲壮する面持ちは素っ気なく立ち振る舞われた
愛撫によって更に歪められる
声は朧に溢れ出し
妖艶に朽ち果てた身体は罪の意識を倍増させる
手を取り合い
吐息に瞳は悶えて
互いに確かめ合うように肩を摩りあう
魔の胡蝶に腐乱した心は
息も絶え絶えに払拭しきった
旋律を愛の内の確かめ合い
虚構に打ち果てて
快楽は底を尽きかけた井戸の中で
渇きに飢えた野獣のように
あからさまな日常を突き抜けて
底しれぬ戦きに震えて身体中を突き抜けていく

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飛沫→しぶき
払拭→ふっしょく
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