汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 静謐な愛の灯

2009年10月16日 | 初期中期の詩
互いの触れ合いに満足は限りの無い祝福を与え
夜の寂しく、儚い生命の一端を
しとしとと降る雪のように
閑散とした愛は、更なる絆へと変容していく
灯は消える事なくさめざめと
霰は奇妙な戦きと、冷ややかな混乱を仄かに湿らせていく
夜は妖艶と、私はあなたの冷めやかな肌に憤りを感じ
あなたの姿を見る事が出来ない

深々と疑り深い欲動は
あなたを凄惨に引き裂いて
涙は溢れんばかりに、私を求め続けている
私は臆病な目線をあなたに向けた
はち切れんばかりに膨れ上がった感情に
私はなすがままに、あなたの欲望の彼方へと赴いていく

あなたを抱きしめる
快楽は憤る心を更に静謐にさせる
そして雪は尚も降り続く

躊躇いがちなキスの寂しさは
滞る倦怠に、淑やかに降り注ぐ
あなたは眼を閉じる
そして、健やかな快楽は、心地良い夢の余韻の中に消えていく

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霰→あられ
躊躇い→ためらい
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