汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 ダイアモンド・クレバス

2009年10月27日 | 初期中期の詩
懐で感じるのは
温かな優しさに包まれた
あなたの哀しい眼差し
乖離と切なさの
無情な響きに震えていたあの頃に
私達はこれからの愛を誓ったね

それは虚しさのさざ波
寄せては返す愛の拠り所のない祝福
あなたの冷たい溜息に
私の慌てた頼りない抱擁は
透き通っていく水のように
空しく通り過ぎていく

そして滞る儚い視線の先には
霞んで見える朧な二人の未来

寒さに脅かされて
悴んだ小さな手をいつまでも離さなかった
私の小心で大きな心の動揺
そして、求め合う度に荒んでいく
本当の愛情と、温かな幸福

何か深々と
降り積もっていく雪はただ悲しくて
灯籠は最寄りのない孤児のように
あてもなく彷徨い行く

二人は寄り添いながら涙に暮れる
灯は小さな抑揚に、幽かな希望をちらつかせる
そして、永遠のように触れ合う掌は
今でも最愛の人の温かさを感じている

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乖離→かいり
悴んだ→かじかんだ

シェリル・ノーム(May'nさん)の、ダイヤモンド・クレバスっていい曲ですね
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