汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 破滅する愛

2009年10月18日 | 初期中期の詩
あなたの残滓に、憤る心は安らぎを知らず
まだ、あなたの体温が残るベッドの悲惨さに
冷酷に疼き廻るあなたへの欲望の塊が
私の心を見事に打ち砕いていく

あなたとの熱烈な愛の調べが
凄烈極まる極寒のシベリアのような哀愁に
私達の脳裏は疼いて
時は無常にも私達の愛を引き裂いていく
止めどなく迸る快感に、私は身を悶えている
取り繕う暇もないほどに困惑したあなたの表情
劣悪な環境が誘う、愛の破滅的な疾走

心の中が淋しい
私はあなたを求めている
紅に染まっていく私の掌
屍はあの時のまま、私の心の中で生き続け
不吉にまどろんだ楽園にて、幸福を求め続けている

満たされる事のない欲望
凄惨な想い出に縛られる優越感
私は一人罪を背負い
訪れる事のない朝を待ち続けている
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