汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 欲望に満たされて

2009年10月09日 | 初期中期の詩
あなたの内に眠る欲望を開かせて
辱められた背中に一筋の水が滴り落ちる
這わせる舌に
情欲剥き出しの狂気に駆られ
夜の凄惨な調べに現は
限りの無い揺らぎの内に溶けて無くなっていく
あなたとの快楽の情緒が
揺らめく蝋燭の灯のように
感情をちらつかせ
絶頂に身体を震わし
瞳の奥に煌めく
誘惑な罠にはめられた哀れな死者
彷徨うごとに流されていく色情的な韻律
誘惑的な香りのする滴る汗
妖艶が更なる欲望を生みだして
永久に朽ちていく
そしてあなたとの交わし合いを
心の奥底で感じている
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みやすけの詩 娼婦の祝宴

2009年10月09日 | 初期中期の詩
深淵は再び浮上する事を許さず
松明に群がる項垂れた虫けらのように
夜の惨禍、絶え間ない業火に揺れて
光の差す礼拝に屈辱を捧げ
汚物に塗れた心を揺り動かすのは
一時の汚辱、屈辱、そして凌辱の快楽
沸き立つ苦しみを心地良いリズムに酔わせて
世界に汚染が拡がる
人々が悶え苦しむ姿を見て
豪奢な椅子に腰かけた娼婦が
その萎びた乳房を弄り快感に喘ぐ
小奇麗な誘惑に蕩けていく憂鬱に
郷愁を抱きながら
今宵も壮大な饗宴に儚く散っていくのだろう
繰り返される問答
欲望から逃げ続ける
華奢な足をひらひらさせて
傲慢な淑女に捧げられる憩いの杯を
飲み乾すほどに酔いしれていく
己の醜悪な間口の静寂に
老婆は落ち窪んだ瞳を見開いて
そして開眼するのだろう
聖なる良俗に
愚か者の蔓延る
地獄の哀しみを

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項垂れた→うなだれた
弄る→まさぐる
蔓延る→はびこる
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