汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 戦き

2009年10月15日 | 初期中期の詩
迫りくる恐怖、そして解放
死は病的な程、臆病な旋風となって
私達を呑み込んでいく
深淵に誘き寄せられ
捲し立てた叫びに操られ
翻弄は陽気な少女を異様な臭気を発した屍に変える
慟哭が咽び響き
涙が破廉恥に滴り飛沫を上げ
そして、妖艶な偽りに満ちた楽園に
小さな可憐な花を咲かせる

暗闇は恰好な獲物を見つけては
一瞬にして、その牙で私の身体の肉を削ぎ落とす
冷酷さは微塵にも、戦きに震える事は無い

嗚咽が響き渡る
貪欲が聖なる像を卑しい黒に染める
私は狂い咲いた植物に揺られ
そして微笑み
精神は更なる高揚を求めている

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旋風→つむじかぜ
誘き寄せる→おびきよせる
捲し立てる→まくしたてる
慟哭→どうこく
飛沫→しぶき
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