汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 月の夜

2009年10月24日 | 初期中期の詩
乾涸びた心に
潤いは夜の空を伝って流れてくる
シンとした室内に木霊する冷酷
しょげかえるほどに明け暮れた日常の疲弊
水は流れるように虚空を打ち鳴らし
静謐に心奪われた純情は
いつともなく彷徨い果てて
疲れに暮れた身体はもはや言う事を聴かず
脆弱な夢心地に、厳かな感情は弛緩に打ち溶け
心置きなく味わう寂寞を
卑猥なほど赤らめた頬に溜めこんでいる

夜のまどろみは
ゆらゆらと揺れたカーテンのように
私の顔を賤しく愛撫して
私は、顔に火照る羞恥を隠しきれず
見つめるあなたの肩を優しく叩いた
瑞々しい流星の瞬き
垂れ下がる辛辣な過去の凌辱
私が仰いだ空の端くれには
今も変わらない積年も想いが
優雅に照らす月明かりに揺れている
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