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肥満により炎症性疾患リスクが高まる原因分子の発見

2015-08-16 | 健康・病気
 千葉大学の遠藤裕介特任講師・中山俊憲教授らのグループと、同大学の横手幸太郎教授のグループは共同で、「肥満患者に高発現している脂肪酸合成酵素「ACC1」が自己免疫疾患を含む炎症性疾患を引き起こす作用がある」ことを発見した(7月31日発表)。
 チームは、免疫機能に大きな役割を果たすヘルパーT(Th)細胞に着目。高脂肪食を与えて肥満状態にしたマウスのTh細胞を調べたところ、脂肪酸合成酵素「ACC1」が増えていた。Th17細胞によって誘導される実験的自己免疫性脳脊髄炎を発症させた肥満マウスにもTh細胞の増加が見られた。「ACC1」の阻害剤を与えたところ病態が改善した。このことから、ACC1を抑えることにより、Th17細胞の分化が抑制され、自己免疫性の炎症が制御できることが確かめられた、との事。
 今後、ACC1やACC1が制御している脂肪酸合成経路を創薬ターゲットとすることで、肥満関連疾患の治療開発に役立つことが期待できる、と言う。
 ◆高度肥満
 BMI=35以上の肥満は高度肥満と定義される。
 日本では全人口のおよそ0.2~0.5%程が高度肥満と推測されている。
 ◆自己免疫疾患
 免疫は外部からの異物(細菌・ウイルスなど)に対して、これを排除するように働く。
 自己免疫疾患:免疫に何らかの異常があり、自分の体や組織を異物と認識し、自己抗体やリンパ球を作り、自分の体を攻撃することがある。

 曇り空。雨が降りそう・・。気温は高くないが湿気が強く蒸し暑い。
 散歩道に面した小さなお庭に”バジル”の白い小さな花が咲いている。”バジル”には色々な品種(150種の栽培品種があると言う)があり、これは良く知られる”スイートバジル”。ハーブの一種で、スパイス(香辛料)として「ブッシュバジル」とともに良く使われる。
 ”バジル”の和名は目箒(めぼうき)。グルコマンナンを含む”バジル”の種を水に浸すと30倍程に膨張し、ゼリー状の物質で覆われる。そのゼリー状の物質が目薬となり、目のゴミを取り除く。・・名の由来。
 バジル(スイートバジル)
 別名:目箒(めぼうき)、バジリコ
 シソ科メボウキ属(オキマム属)
 多年草(日本では越冬できないので一年草扱)
 原産地はインド・アフリカ
 (インド、ネパールでは神聖な植物とされる)
 中国から江戸時代に渡来
 開花時期は6月~10月