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脂肪肝から胆石形成の仕組みを解明、新治療法に期待

2017-05-04 | 健康・病気
 東北大の山田哲也准教授らが、「肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝になると胆石ができやすくなる仕組みを解明」と発表した(2月4日、米消化器病学会誌に発表)。肝臓の血流が減少して酸素が不足し、胆汁の濃縮、胆石の形成につながるため、酸素不足への対処が新たな治療法になる可能性がある、と言う。
 胆汁は食物に含まれるたんぱく質や脂肪などの消化液で、肝臓で作られ、胆管の途中にある胆のうに蓄えられた後、十二指腸に排出している。胆石は、胆汁に含まれるコレステロールが増え、溶けきれずに結晶となるのが主因で作られる。
 マウス実験の結果、肝臓が酸素不足になると「HIF-1α」と呼ばれる遺伝子が働き、肝細胞から胆管への水の通り道となるたんぱく質「アクアポリン8」が減少。胆汁の水分が減って濃縮され、コレステロールが結晶化することが分かった。胆石患者では「HIF-1α」がよく働いていることも確認された。 
 ◆胆石ができる原因
 胆石は、いくつかの要因が重なって作られる。
 ○朝食を食べないと胆石ができやすくなる
 朝食を抜くと、前日夕食から昼食をとるまでの長い時間、胆のうが収縮することがでない。夕食後12時間以上食事を摂らない生活は、胆石ができる危険性がおよそ1.3倍高まる(大規模な調査で)。
 ○その他に、
 肥満:太った人は、脂質摂りすぎの食習慣によって、胆石ができやすい胆汁であることや、胆のうの動きが悪いことある。 女性:女性ホルモンが関係するとも言われている。
 便秘:腸の動きが衰えている場合は、胆のうの動きも衰えており、胆石ができやすくなる。
 テレビの見過ぎ: 運動不足が肥満などにつながり、胆汁が胆石のできやすい状態になる。

 今日は晴れ。散歩道の桜(ソメイヨシノ)は桜吹雪となって散り、近所の”ギョイコウ(御衣黄)”は満開だ。”ギョイコウ(御衣黄)”はサクラの栽培品種で、ソメイヨシノより遅れて咲く。この地(仙台)では、4月下旬から5月の初め頃が開花時期かな。
 花は花弁数が十数枚(10~15位)の八重咲き。花色の初めは白~淡緑色で、中心に紅色の条線が見える。これが、次第に中心部から赤みが増し(紅変)、散る頃にはかなり赤くなる。花の大きさは数cmであるが、場所・時期により大きさや色合いなどに大きな差があるとの事。
 名(ギョイコウ:御衣黄)の由来は、花色の黄緑色が貴族の衣服の萌黄色に似ていることから。栽培は、江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりとされる。
 ギョイコウ(御衣黄)
 学名:Prunus lannesiana cv. Gioiko
 バラ科サクラ属
 オオシマザクラ系のサトザクラ
 落葉高木
 開花時期は4月下旬