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自爆するアリの新種が見つかる

2018-04-29 | 生物
 自爆アリ、巣に外敵が侵入すると、自爆して体内の毒をばら撒いて群れを守る。
 東南アジアに生息することは知られていたが、この度その詳しい生態調査が行なわれ、新しい種を含む10数種がこのグループに属することが明らかになった。
 自爆アリの機能を持つのは、日々の雑用をこなす小型の働きアリ(マイナーワーカー)で、大型の働きアリ(兵隊アリ)ではない。お腹のタンクにねばねばした毒の液を隠し持ち、いざとなったら自らの意志でお腹の殻を破って自決し、辺り一面に毒を撒き散らし、敵もろとも道連れにできる・・まさに、生きた化学兵器。
 専門家の間では自爆アリの存在は何百年も前から知られており、20世紀に入って数種特定され、新しい属名「 Colobopsis cylindrica」もできた。しかし、1935年以降は資料不足から種の特定は進んでいない。そこでウィーン自然史博物館とウィーン工科大学をはじめとする共同研究チームが立ち上がり・ボルネオ・タイ・マレーシアにて調査が行なわれた。
 結果はZooKeyに4月半ばに発表され、なんと15種の特定に成功したことが分かった。うち1種はまったく新しい種で「 Colobopsis explodens 」と命名された。新種は分泌物が黄色いので、研究班は「イエロー・グー(黄色のねばねば)」と呼んでいる。一番すぐ自爆するため(調査員が近づいただけで自爆したアリもいた)、今後の研究ではこれが自爆アリの代表種となることが決まった、と。
 また、今回の実地調査では、飛びながら交尾をするアリたちも確認された。これも確認されたのは世界初。
 ◆余談
 勤勉なイメージが強いアリも、全体の2割はサボっていると言われる。
 いわゆるパレートの法則で、この2割を除外しても、新たに2割の怠け者が発生する・・人間は?。

 今日も晴れ。風も穏やかで、気温も最高気温20℃超え。でも。腰痛はまだ治らない。
 近所の垣根の”ドウダンツツジ”の花が満開だ。花序は散形花序、花は白い釣り鐘状で、大きさは5mm程。葉は、菱形に近い。秋になれば、10月中旬から11月上旬頃に葉は紅葉する。
 ”ドウダンツツジ”のドウダンは、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似ているから、と言われる。
 ドウダンツツジ(灯台躑躅)
 学名:Enkianthus perulatus
 ツツジ科ドウダンツツジ属
 落葉低木
 原産地は日本
 開花時期:4月~5月
 秋の紅葉(10月~11月)がすばらしい