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強い毒を持つヒアリも、ワサビの辛みには勝てない

2019-03-02 | 生物
 強い毒を持つ外来種のヒアリも、ワサビの辛み成分には勝てないらしい。
 兵庫県立大の橋本佳明准教授(アリ学)らがその実態を突き止め、日本応用動物昆虫学会の英字誌オンライン版に発表した。日本への侵入を防ぐのに役立つ可能性があるという。
 橋本さんらは、ヒアリが定着した台湾で、ワサビの辛み成分「AITC:アリルイソチオシアネート」を入れたカプセルを練り込んだ「ワサビシート」を使って防虫効果を検証した。
 ワサビシートとえさを入れたわな、カプセルの入っていない「ワサビ抜きシート」と餌を入れたわなを10個ずつ、巣の近くに40分間しかけた。ワサビシートのわなにかかったアリはゼロだったが、ワサビ抜きの方は一つのわなに平均157匹がえさに群がった。
 ワサビの臭いでアリがえさを見つけられない場合もあると考え、餌にアリをたからせた上で、ワサビシートと一緒にしたわなも10個作った。1つのわなに平均0.9匹いたが、全て死んでいた。
 ワサビシートで積み荷などを覆うことでヒアリの紛れ込みを防ぎ、他国に拡散させるリスクを下げられる可能性がある。橋本さんは「世界中でヒアリの拡大防止に役立ててもらえるよう、技術開発を急ぎたい」と話している。
 ◆ヒアリ
 ヒアリ(学名:Solenopsis invicta、英語名:Red imported fire ant、別名:アカヒアリ、火蟻)は、南米大陸原産のハチ目(膜翅目)・アリ科・フタフシアリ亜科に属するアリの一種。
 世界の侵略的外来種ワースト100選定種で、特定外来生物にも指定されている。
 主にアルカロイド系の毒と強力な針を持つが、人間が刺されても死ぬことはまれで、痛み・かゆみ等の軽度の症状や、体質によりアレルギー反応や蕁麻疹等の重い症状が出る場合もある。命の危険があるのは、アレルギー症状の中でも特にアナフィラキシーショックが起きる場合で死亡することもある。そのため殺人アリと呼ばれることもある。
 日本では、2017年(平成29年)以降中国から運び込まれるコンテナなどで毎年見つかり、7月16日までに6都府県で8回発見されている。このうち2件は内陸部(愛知県春日井市および茨城県常陸太田市)で発見されている。
 忌避方法はワサビ成分入りシートを用いるもので、環境省も、2019年2月から自治体向けの「ヒアリ講習会」でこの手法を紹介する。
 因みに、ワサビの辛み成分「AITC:アリルイソチオシアネート」は弁当用の防腐剤や車のエアコンのカビ、悪臭防止などにすでに活用されている。

 3月に入ると何か春が近づいて来た、ような気がする。日ごとに最高気温も上がる・・。
 畑を見たら、道横の雑草に花が咲いている。”ホトケノザ:仏の座”の花だ。
 名(ホトケノザ:仏の座)の由来は、対生する半円形の葉が茎を囲む様子を蓮華座(れんげざ)に見立てたことからと言う。花が付く茎の上では葉が茎を抱いて葉柄がないが、下の方の葉は長い葉柄がある。葉が段々と付いているので、三階草(さんがいぐさ)とも呼ばれる。
 ホトケノザ(仏の座)
 別名:三階草(さんがいぐさ)
 シソ科オドリコソウ属
 一年草あるいは越年草
 古い時代にヨーロッパから渡来した帰化植物と考えられている
 開花時期は2月~6月(秋にも咲く)
 上部の葉脇に長さ2cmほどのピンク色で唇形状の花を付ける
 白色の花色もあり、シロバナホトケノザと呼ばれる