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2019年のプリツカー賞は磯崎新氏に

2019-03-07 | 社会・経済
 2019年のプリツカー賞は磯崎新氏に。
 「プリツカー賞」は「建築界のノーベル賞」とも言われる建築賞であり、今回で46回目となる。2019年3月5日に受賞者の発表が行なわれた。
 磯崎新は日本人としては、2014年の坂茂以来8人目の受賞者となった。
 審査員は磯崎を「建築史と理論の深い知識を持ち、前衛芸術を取り入れ、現状を複製することは決してなかった。彼が手掛けた建物に今日まで反映されている意義深い建築を探求する姿勢は、様式の分類を超えて、進化し続けている」と評価。さらに「磯崎は東洋が西洋文明に強く影響を受けている時代に、日本国外で建築を手掛けた最初の日本人建築家の1人であり、真に国際的な建築家」「見せかけやコラージュのような方法ではなく、新たな方法で東洋と西洋を結びつけた」と評している。
 磯崎新は1931年、大分生まれ。東京大学工学部建築学科を卒業後に丹下健三に師事し、1963年に磯崎新アトリエを設立。ポストモダン建築の旗手として国際的に活動する。これまでに手掛けた作品は国内外で100以上におよぶ。代表作に大分県立大分図書館やつくばセンタービル、ロサンゼルス現代美術館など。
 ◆プリツカー賞 (The Pritzker Architecture Prize)
 1979年にアメリカ人実業家でハイアットの事実上の創業者であるジェイ・プリツカーと妻のシンディによって設立された。「建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた」存命の建築家を対象とする。国籍・人種・思想・信条を問わず、原則として1年に1人・1組を表彰している。副賞として10万ドルとブロンズのメダルが授与される。メダルの意匠はルイス・サリヴァンの作品を模したもので、ウィトルウィウスの言葉が刻まれている(1986年以前はヘンリー・ムーアによる彫像であった)。
 ◆日本人の歴代受賞者
 1987年 丹下健三
 1993年 槇文彦
 1995年 安藤忠雄
 2010年 妹島和世・西沢立衛 (パートナーのため、2人同時受賞)
 2013年 伊東豊雄
 2014年 坂茂
 2019年 磯崎新(現在87歳、歴代3番目の高齢者)