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シキミの花が咲いている

2019-03-22 | 園芸
 今日の天気は曇り。風がとても強い。
 お墓詣りに出かける。墓地を囲う様に竹林があり、風でザワザワと騒いでいる。
 墓地の中に”シキミ”の木があり、花が沢山咲いている。和尚さんの話では、随分前からあります、時々仏前に供えます、との事。
 シキミの枝は仏事に使用する木として知られ、寺院や墓地に良く植えられている。葉を千切って匂いをかぐと良い香りがする・・葉や樹皮を線香・抹香に利用する。でも、全て(花・葉・実・根・茎にいたるまで)が毒で、特に果実・種子は有毒物質(アニサチンなど)を含んでいる。果実を食べると死亡する可能性がある。なので、「しきみの実」は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。
 名(シキミ:樒)の由来は、前述の「悪しき実」が転訛し、シキミとなったとされる。因みに、9月~10月に袋果がはじけて猛毒の種を出す。他の説として、季節に関係なく芽を出すので「四季芽」からシキミ、やや平べったい形をした実の形から「敷き実」からシキミ・・などがある。
 シキミ(樒、櫁)
 別名:櫁(しきび)、花の木(はなのき)、香木(こうのき)、花柴(はなしば)、仏前草
 シキミ科シキミ属
 雌雄同株
 広葉常緑樹の小高木、育つと樹高5m程となる
 本州の関東より西の比較的暖かい地域の山地に多く見られる
 原産地は、日本・中国
 開花時期は3月~4月
 雄しべが閉じているときに雌しべが開き、雄しべが開いているときに雌しべは閉じている(雌性先熟)
 葉のわきに径2.5cm程の黄白色の花をつける。花弁状の花被片が10~20個ある。
 花弁と萼片が同色で同じ大きさなので見た目には区別がつかない
 果実は劇毒である。実の形状は中華料理で多用される「八角」と似ており、扁平で周囲に8本の突起が出ている。