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ナノワイヤを用いて微生物を目視による色の変化で特定

2019-03-10 | 科学・技術
 名古屋大学馬場嘉信教授、安井隆雄准教授らの研究グループは、九州大学柳田剛教授、大阪大学川合知二特任教授との共同研究で、「微生物を簡単に破砕し、微生物の種類を特定する技術」を新たに発見した(2月14日発表)。
 微生物は細胞壁を持っているため、動物細胞に比べて外部からの刺激に対する抵抗力が大きい。微生物内部のDNAを調べて微生物の種類の特定は可能であるが、効率的かつ簡単に微生物を破砕する技術がないために、特定には専門家が特殊な薬剤を用いる必要があった。
 本研究では、ナノスケールの棒(酸化スズのナノワイヤ)を用いて、微生物を簡単・効率的に破砕する新しい技術を構築した。このナノワイヤで破砕可能な微生物は、大腸菌や枯草菌だけでなく、酵母にも適用可能である。さらに、ナノワイヤで破砕した微生物内部のDNAを調べる機構と組み合わせることで、目視による色の変化で微生物を特定できる技術も開発した。
 成果の意義
 微生物が含まれる溶液を採取し、検査薬を混ぜた後にポンプにセットしてスイッチを入れるだけで、O-157のような菌の有無を、家庭などでも検査することが可能となると考えられる。
 本技術の活用によって、危険な微生物の水際での簡易検出が可能になり、本技術を用いた微生物の特定法、微生物由来の感染症の予防にもつながると期待される。
 ◆用語解説
 〇ナノワイヤ
 数10~100ナノメートルの大きさから構成される一次元の棒状ナノ構造体。
 1ナノメートルとは、長さを表す単位で、1メートルの10億分の1を表す単位のこと。
  1m=10^9nm
 〇大腸菌
 環境中に存在する細菌(バクテリア)の主要な種の1つ。
 本検出で大腸菌(200個)を検出、大腸菌があると溶剤がオレンジから緑に変色する。
 〇枯草菌
 土壌や植物に普遍的に存在する細菌(バクテリア)の種の1つ。

 今日は暖かい。天気は晴れ。最高気温16℃とか。風も弱く、春ウララ・・かな。
 アセビ”に釣鐘のような小さな花が咲いている。始めに白花が開き、次いで赤い花が咲く。”アセビ(馬酔木)”の花は基本的に白色だ。赤い花に、園芸種に、より赤みが強い花の”アケボノアセビ(曙馬酔木)””ベニバナアセビ(紅花馬酔木)”があると言う・・見たい。
 ”アセビ”は、葉・花・樹皮に強い毒(神経毒-アセボトキシン)を持つ有毒植物である。”アセビ”を「馬酔木」と書くのは、牛馬が葉などを食べると麻痺(酒を飲んだ様な酩酊状態)するからと言う。名(アセビ)の由来にも、足廃(あしひ、あしい)や悪実(あしみ)からなどの説がある。足廃(あしひ)とは足が病気になった状態で、これも誤食による麻痺から。
 アセビ(馬酔木)
 別名:馬酔木(あしび)、馬酔木(ばすいぼく)
 学名:Pieris japonica
 ツツジ科アセビ属
 原産地は日本
 常緑広葉樹低木・中高木
 開花時期は3月~5月
 秋に花穂ができ、翌春に花が咲く、蕾から~開花までは期間が長い