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冠動脈攣縮における心臓リンパ管の役割が明らかに

2019-03-31 | 医学
 東北大学大学院医学系研究科の循環器内科学分野の下川宏明教授、松本泰治院内講師、天水宏和医師らの研究グループは、冠攣縮性狭心症の原因となっている冠攣縮の成因に心臓リンパ管の異常が関与していることを、ブタモデルを用いて、世界で初めて証明した(3月29日発表)。冠攣縮は心臓の動脈(冠動脈)が痙攣を起こす病態で、胸痛や突然死を引き起こす。
 狭心症
 心臓の栄養血管である冠動脈が、何かの原因で狭くなると、心筋に送り込まれる血液が不足し、心筋が酸素不足に陥る。そのために生ずる胸の痛みが「狭心症の痛み」である。多くの場合、冠動脈の動脈硬化によって生じた冠動脈の狭窄が血流を障害することが原因となる。たいした動脈硬化がないにもかかわらず、冠動脈が痙攣性に収縮を起こして縮んでしまう(攣縮)するタイプもある。また子どもの病気である川崎病の後遺症や大動脈弁膜症が原因になることもある。
 日本では虚血性心臓疾患は少ないが、高齢者人口の増加につれて患者数は増えつづけ、3大死因の1つになっている。急性心筋梗塞症だけで言えば、その発症数は年間約15万人で、そのうち30%の方が死亡している。
 狭心症の重要な原因の一つである冠動脈攣縮(かんどうみゃくれんしゅく)は、まだその病態が十分には明らかにされていない。本研究で、心臓リンパ管の異常(機能不全)が冠攣縮の原因(冠攣縮が悪化)となることを、大型動物モデル(ブタ)を用いて、世界で初めて証明した。
 心臓リンパ管は、1653年に世界で初めてその存在が報告されたにもかかわらず、心臓の血管(冠動脈や冠静脈)と比べ、ほとんど注目されなかった。本研究は、ブタモデルを用いて、心臓リンパ管の機能不全によりすることを世界で初めて示したものであり、心臓リンパ管が冠攣縮性狭心症に対する新規治療標的になり得ることが今後期待される。

 朝から雪。路面には雪がなかったが、地面には薄く積もっていた。午後からは雪が上がり、曇り~晴れ。積もった雪も融ける。
 畑に植えた”ユキゲユリ”に花が咲き出した。”ユキゲユリ”は高山植物で、自生地では雪が解けずに残っていても花が咲くこともあることからこの名(雪解ゆり)になったと言う。別名に”チオノドクサ”とあるが、チオノドクサは属名である。”チオノドクサ”には数種類が知られている。”チオノドクサ・リュシーリアエ(C. luciliae)”が良く知られており、花色は澄んだ青で中心が白い。花の澄んだ青色で中心が白色は、和名の”ユキゲユリ(雪解百合)”が似合うかな。
 学名の「Chionodoxa」は、ギリシア語の「chion:雪」と「doxa:栄光、華麗」からと言う。英名では「Glory of the snow」との事で、何れも雪に関係している。
 ユキゲユリ(雪解百合)
 別名:チオノドクサ
 学名:Chionodoxa luciliae Boiss.
 英名:Glory of the snow
 ユリ科チオノドクサ属
 クサスギカズラ科、ヒヤシンス科、キジカクシ科に分類することもある
 多年草(秋植え球根、径4cm位)
 原産地は地中海沿岸~小アジア
 開花時期は2月~4月
 花色は 青・紫・白・ピンク