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楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

最初の生物大絶滅の原因、大火山噴火による寒冷化

2017-05-15 | 地質
 地球生命史の中で、生存していた種の7割以上が滅んだことがある。少なくとも5回の絶滅が知られている。
 最初の絶滅は、4億4,500万年~4億4,300万年前に起き、原因は「火山の大噴火で引き起こされた寒冷化が原因だったとみられる」、と東北大学と米アマースト大学の研究グループが発表した(5月11日)。大絶滅は5回あったとされ、最初の原因ははっきりしていなかった。
 東北大学の海保邦夫教授と米アマースト大学のデイビッド・ジョーンズ博士らは、噴火で放出される水銀に着目し、中国と米国にある最初の大絶滅の記録を残すオルドビス紀末の地層から高濃度の水銀を採取して分析した。異なる時代の3回の大噴火でも高濃度の水銀が見つかっており、採取された水銀も火山の大噴火により地下のマントルに含まれていたものが放出されて世界中に広がり堆積したと考える。
 これより、オルドビス紀末の大噴火で水銀とともに二酸化硫黄ガスが大量に放出されて上空10Km以上の成層圏で硫酸に変化。この硫酸が浮遊微粒子(エアロゾル)になって太陽光を遮断し、寒冷化して大量絶滅に至った、と結論付けた。
 ◆5大絶滅事件(ビッグファイブ)
 地球生命史の中で、生存していた種の7割以上が滅んでしまった現象を大量絶滅と呼ぶ。少なくとも5回の絶滅が知られている。
 ()内は、推定される種絶滅率
 第5回大噴火・隕石衝:突白亜紀/古第三紀境界(中生代/新生代の境界)の6550万年前(70%)
 第4回大噴火:三畳紀/ジュラ紀境界の1億9960万年前(76%)
 第3回大噴火:ペルム紀/三畳紀境界(古生代/中生代の境界)の2億5100万年前(96%)
    史上最大規模の絶滅事件
 第2回不明:デボン紀後期の約3億6700万年前(82%)
 第1回大噴火:オルドビス紀/シルル紀境界の約4億4370万年前(85%)

 今日も昨日・一昨日に続いて雨。曇りかと思ったら小雨・霧雨が降っている。
 数日前にTVを見ていたら、国営ひたち海浜公園の”ネモフィラ”の花を映していた。現在ではどうかな、と思ったら「見頃過ぎ」となっていた(14日現在で)。散歩で見つけた”ネモフィラ”の花も「見頃過ぎ」かな。
 散歩での花は、径2cm~3cm程、花色は薄青と白で中心部に黒い点が5つある。和名は”ルリカラクサ(瑠璃唐草)”。最もポピュラーなのは、ネモフィラ・メンジーシー(Nemophila menzisii)・・本草かな。
 ”ネモフィラ”には変種が多く、アトマリア(白に紫色の斑点が入る)、ディスコイダリス(濃紫で白い縁取りが入る)や園芸種のインシグニスブルー(花がやや大きめ)、ペニーブラック(黒に近い紫色で白い縁取りが入る)、スノーストーム(白地に紫の斑点が入る)などが知られている。
 因みに、海浜公園のネモフィラは、”インシグニスブルー(青空のような)”とか。
 ネモフィラ
 別名:瑠璃唐草(るりからくさ)、小紋唐草(こもんからくさ)
 英名:Nemophila、Baby blue eyes
 ハゼリソウ科ネモフィラ属
 学名:Nemophila menziesii
 一年草(秋にタネを蒔き、春に花が咲く)
 原産地は北アメリカ
 開花時期は3月~5月

 

地中に住む「ハダカデバネズミ」は無酸素状態で18分も耐える

2017-05-14 | 自然
 米科学振興協会(American Association for the Advancement of Science;AAAS)が発行する学術誌「Science」に発表された論文(4月20日)。
 この論文は、米イリノイ大学のトーマス・J・パーク生物学教授らのグループが「ハダカデバネズミは酸素が無い環境で18分間過ごせ、体内の果糖をエネルギーに変換して生きのびることを明らかにした。」
 研究グループは、酸素濃度が通常の約1/4程度(酸素濃度5%)しかない低酸素状態の部屋に閉じ込める実験を行なった。マウスは数分で死んだのに対し、ハダカデバネズミは5時間生存した。
 次に、酸素がまったく無い状態(酸素濃度0%)にハダカデバネズミ4匹を入れた結果、いずれも約30秒後に気絶して意識を失ったが、心拍は18分間続いていた。そこですぐさま密室から取り出したところ、4匹は意識を取り戻し、もとどおり活動を始めた。同じ条件で酸素のない環境で30分間過ごした3匹は、箱から取り出した後も生き返らなかった。
 極端な低酸素状態になった場合、酸素を必要としない果糖(フルクトース)からエネルギー補給する仕組みがあると言う。人間を含む多くのほ乳類は、食べ物から摂取するブドウ糖を主なエネルギー源にしている。
 研究グループは今回の研究成果を、心臓発作や脳卒中など酸素欠乏症を引き起こす可能性がある患者のための治療法に応用したいと言う。
 ◆ハダカデバネズミ
 ハダカデバネズミ (Heterocephalus glaber) は、デバネズミ科ハダカデバネズミ属に分類される齧歯類。本種のみでハダカデバネズミ属を構成する。
 大きさはマウスと同じ位の10cm程で、わずかな体毛しか生えておらず、地上に現れることなく地中深くモグラのような生活をしている。完全地中生活では、平均70~80匹、最大で300匹近くの群れ(コロニー)で暮らす。集団生活では、繁殖するのは1対のペアのみで、ほかの個体は穴掘りや食料調達、巣の防衛といった役割を分担。
 注目に値するのは、脅威的なアンチエイジング機能。マウスの10倍の約30年長生きすることで知られる。
 低酸素に強いのは、空気の出入りが乏しい地面の下に暮らしているため。

 昨日からの雨が朝まで残っている。午後2時頃より雨が止み、曇り空。
 畑の空き地の”ヤエムグラ”に花が咲きだした。茎の先や葉腋から花序をだし、花冠4裂の小さな花を付ける。花は小さく、1.5mm~2mm程かな。花色は薄い黄緑なので、葉に紛れて目立たない。
 ”ヤエムグラ”の茎は4稜がある四角、茎に節があり、この節ごとに狭い倒卵形の葉が6~8枚程ほど輪生している。本来の葉は2つで、ほかは托葉の変化したもの。
 名(ヤエムグラ:八重葎)の「八重」は輪生する葉の様子、「葎」は広い範囲にわたって生い茂る雑草・その茂みを言う。
 ヤエムグラ(八重葎)
 アカネ科ヤエムグラ属
 越年草(道端や荒れ地などで見る)
 日本各地や東アジア・ヨーロッパ・アフリカにも分布する
  史前帰化植物と言われる
 開花時期は4月~6月
 花は花冠4裂で径1.5mm程、花色は白
 果実は2分果からなり、直径約2mm。果実には鉤状の毛が生えており、衣服などにくっつく。


珍しい名字の紹介、10位は時計さん

2017-05-13 | 日記
 日本の名字の種類が世界的にも、トップクラスに多いとされる。世界一はアメリカで、姓の数は100万以上と言われる。次いで日本が約30万、フィンランドが約6万で3位と言う。人口が多い中国は約1万程である。お隣の韓国は少なく、300姓程である。
 名字由来netが「2017年5月珍しい名字ランキングトップ30」を発表した。このランキングデータは、2017年5月時点の政府発表統計および全国電話帳データを元にルーツ製作委員会が独自に算出したもの、との事。
 ◆名字由来net
  https://myoji-yurai.net/
 ◆2017年5月珍しい名字ランキング
  名字由来netから
 1位 蜜柑(みかん、など)
 2位 日ノ出(ひので、など)
 3位 団子(だんご、など)
 4位 家神(いえかみ、など)
 5位 日傘(ひがさ、など)
 6位 姫(ひめ、など)
 7位 五月(ごがつ、など)
 8位 鍛冶屋敷(かじやしき、など)
 9位 農作(のうさく、など)
 10位 時計(とけい、など)

 今日は朝から雨。ようよう纏まった雨が降りそうだ。明日の朝まで降りそうだ。
 昨日見つけた”シラー”の花。小さな花に囲まれて咲きだした。シラーは属名(ユリ科シラー属)で、およそ80種程と沢山の種類がある。中でも、良く見られるのが星型の花を沢山付ける”シラー・ペルビアナ(学名:Scilla peruviana)”で、これをシラー(又は、スキラ)と呼ぶことがある。和名は”大蔓穂(おおつるぼ)”だが、”シラー”の名が知られている・・と思う。
 小さな花が花茎の先端にまとまり、花色は濃い青紫色。葉は線形や帯状で地際から出ている。因みに、地下茎部分が有毒、と言う。
 シラー(シラー・ペルビアナ)
 別名:大蔓穂(おおつるぼ)
 英名:Cuban lily、Peruvian lily
 学名:Scilla peruviana
 ユリ科ツルボ属(シラー属またはスキラ属)
 秋植え球根
 原産地はポルトガルなど
 日本へは明治中期に観賞用として渡来
 開花時期は4月~6月
 花色は濃い青紫色や白色


植物の根が水を求めて、乾燥地で生きるために働く細胞群

2017-05-12 | 園芸
 東北大学の高橋秀幸教授らのグループは、Nottingham大学(英国)・山形大学・京都大学・奈良先端科学大学等との共同研究で、「植物の根が水分の多い方向に伸びるために働く細胞群」を明らかにした(5月10日発表)。研究結果は、5月8日の英国科学誌「Nature Plants」(電子版)に掲載された。
 植物の根は、重力を感知して下側に伸びるだけでなく、水分の勾配を感知して高水分側に伸びることができる。
 本研究は、根が水の多い方向に曲がって伸びるために、根が伸びる領域(伸長領域)で水分勾配を感知して屈曲すること、植物ホルモンのアブシジン酸とMIZ1タンパク質が伸長領域の皮層組織で働くことを初めて明らかにしたものである。これまでに知られている重力応答による伸長方向の制御とはまったく異なるしくみの存在を示した。
 これらの成果は、乾燥地などに応用できる節水型植物栽培法の開発に貢献することが期待される。

 散歩で目にした”フジ”の花。淡紫色(藤色)または白色(白藤)の花を房状に垂れ下げて咲き満開だ。
 フジ(藤)・ノダフジ(野田藤)
 マメ科フジ属
 蔓性落葉樹
 開花時期は4月~6月
 花は淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲く


スギ花粉症に対する腸管免疫を利用した新しい免疫療法

2017-05-11 | 健康・病気
 スギ花粉は、気候の違いから飛散時期には違いがある。東北では、2月・3月・4月が激しく、5月6月も多い。花粉症の方にとってはつらい季節だ。国民病とも称される程で、3割の方が罹患している、とか。
 九州大学の中川尚志教授、九州大学病院の村上大輔助教、澤津橋基広講師らの研究グループは、「腸管免疫を利用した新しい免疫療法、カプセルを飲んで治す治療」を2010年からこの研究・治験を行ってきた。
 カプセルの中には、スギ抗原と多糖体の一種であるガラクトマンナンとの複合体が含有されており、これを花粉が飛散する前と飛散中の約2ヵ月の間毎日服用する方法である。その結果、安全性も確認され、鼻症状、目の症状を軽減するだけでなく、治療のための薬物を減らす効果が認められた。
 スギ抗原-ガラクトマンナン複合体を用いた腸管免疫を利用した免疫療法は、従来の免疫療法では実現できなかった短期間で治療効果が期待できる新しい免疫療法。標準的治療に比べ、約6割、抗アレルギー薬を減らす効果が認められた。
 今後、アレルギー体質を改善する新しい治療につながる可能性がある。

 塀の植栽の根本に”ミヤマホタルカズラ”の花が沢山咲き出した。花は星形で、小さい(花径1.5cm前後)。花色は青色で、青色と白色の”ザ・スター”と呼ばれる花もある。茎は枝分かれしながら地面を這い、マット状に広かっている。茎には細く小さな固い葉が付いている。ロックガーデンとして人気がある。
 名のホタルは、花色が美しい鮮かな青色で蛍光色を帯びている様に見え、これを「ホタル」に例えたと言う。
 ”ミヤマホタルカズラ”は常緑低木で、ムラサキ科の植物である。同じ様な花が咲く”ホタルカズラ(蛍葛)”は、ムラサキ科ムラサキ属の多年草である。
 ミヤマホタルカズラ(深山蛍葛)
 別名:リソドラ(Lithodora)
 ムラサキ科ミヤマホタルカズラ属(リソドラ属)
 耐寒性常緑匍匐性低木(多年草扱い)
 原産地はヨーロッパの南西部
 開花時期は4月~5月


女性のおやつ人気の1番はチョコレート菓子

2017-05-09 | 生活
 「大人のおやつ週間」についてのアンケートで、女性のおやつの1番人気は「チョコレート菓子」。
 調査は、リビングくらしHOW研究所が3月にインターネットで実施した。対象者は、女性1,595人。
 ◆対象者
  年代:30代 30.1%
     40代 33.7%
     50代 17.6%
  職業:専業主婦 33.5%
     フルタイムワーク 38.4%
     パート・アルバイト 22.4%
  独身:28.5%、既婚:71.5%
 ◆アンケート結果
 ○おやつの1番人気(複数回答)
  1、チョコレート菓子:81.0%
  2、クッキー・ビスケット類:60.4%
  3、米菓:53.6%
  4、スナック菓子:43.2%
 ○間食がプラスになると思うこと
  1、ストレス解消:63.3%
  2、リフレッシュ・気分転換:61.8%
  3、小腹を満たせる:57.6%
  マイナスは
  1、肥満の原因となる:70.5%
 ○女性のおやつ習慣について調べた
  ほぼ毎日:55.6%
  毎日2回以上:14.3%
  週4~5回程度:11.2%
  週2~3回程度:11.1%
  週1回程度:3.5%
  間食しない:2.8%
 ○間食するかた、家に自分用おやつを何種類常備してますか
  1、3~5種類:31.1%
  2、1~2種類:29.9%
  3、食べたいときに買うので常備はしていない:18.8%
 ○フルタイム・パートやアルバイトのかた、職場では
  1、1~2種類:35.8%
  2、食べたいときに買うので常備はしていない:33.7%
  3、3~5種類:15.6%
  4、職場で共同で用意するので自分用は常備してない:11.9%

 今日の天気は晴れ~曇り。昨日の強い風が残って、時々帽子を飛ばす。
 塀に”クレマチス”が巻き付き、沢山の花を咲かせている。満開に咲いておりとても見事。咲いている”クレマチス”は、花が重なる程に沢山で、花被片4枚、なのでモンタナ系(・・と思う、種名は判らない)。
 ”クレマチス”には、細い蔓のイメージからテッセン(鉄線)、花弁のイメージからカザグルマ(風車)の別名がある。その区別は、花被片数が6枚をテッセン(鉄線)、8枚をカザグルマ(風車) と言う。でも、花被片数が4枚や12枚、50枚ものもある。花色・開花様式・花被片数などの多様性から世界には約250種程あり、園芸品種でも120種以上ある・・別名での区分では分からない。
 クレマチス(Clematis)
 別名:テッセン(鉄線)、カザグルマ(風車) など
   テッセンは中国原産、カザグルマは日本原産
 キンポゲ科クレマチス属(センニンソウ属)
 蔓性耐寒性多年草
 開花時期は4月~10月
 花色は青・赤紫・桃・赤・白・緑
 花弁に見えるは花被片(萼片)


正常細胞に囲まれた変異細胞では代謝変化が生じている

2017-05-08 | 医学
 がんは、細胞社会のひとつの細胞に変異が生じることから始まる。新たに生じた変異細胞の多くは周りの正常細胞との競合の結果、体外へ排除される。しかし、どのようにして変異細胞が排除されるのか、その分子メカニズムについては不明な点が多い。
 北海道大学藤田恭之教授らの研究グループは、「がんの超初期段階で生じる代謝変化を解明した」と発表した(4月18日)。4月17日付の英国科学誌「Nature Cell Biology」に掲載された。
 研究グループは、独自に確立した培養細胞系とマウスモデルを用いて、正常細胞に囲まれた変異細胞におけるさまざまな栄養物やエネルギーなどの代謝(合成・分解)経路について解析した。この結果、正常細胞に囲まれた変異細胞においては、「ミトコンドリア機能の低下」と「解糖経路の亢進」という2つの代謝変化が生じていることを明らかした。この代謝変化は、変異細胞の周囲に存在する正常細胞からの影響で生じたものであり、変異細胞の体外への排除に重要な役割を果たしていることがわかった。これらの代謝変化は、「ワールブルグ効果」という、がん発生の中期から後期にかけてがん細胞に生じるものと同様なものであるという。
  同研究グループは、今回の成果をさらに発展させることによって、世界初の「がん予防薬」の開発へつながることが期待できると説明している。
 ◆ワールブルグ効果(Warburg効果:好気的解糖)
 ガン細胞では、ブドウ糖の取り込みと嫌気性解糖系が亢進し、ミトコンドリアでの酸化的リン酸化が抑制されている。

 天気は晴れ。気温が高く5月下旬並みとか。でもとても風が強い。畑の作物も倒れている。
 散歩道沿いのお庭で、”シロミミナグサ(白耳菜草)”が咲いており、蕾も沢山ある。花色は白色で、茎・葉も白い細かな綿毛で覆われて灰白色に見える。花弁は5枚で、先端が割れる様に切れ込んで、花弁が10枚の様に見える・・ナデシコ科の特徴だ。英名の”snow in summer(スノーインサマー)”の訳で、”夏雪草(なつゆきそう)”と呼ばれることがある。”ナツユキソウ(夏雪草)”は、バラ科シモツケ属の京鹿子(きょうかのこ)の白花種と言う。
 シロミミナグサ(白耳菜草)
 英名:mouse-ear、snow in summer
 別名:夏雪草(なつゆきそう)、セラスチウム
 ナデシコ科ケラスティウム属(ミミナグサ属)
 多年草
 丈は15cm~25cm、茎は地を這って広がる
 原産地はヨーロッパから西アジア
 日本には明治中期(19世紀末)に鑑賞用として入った
 開花時期は5月~6月
 全草白い細かな綿毛で覆われて灰白色
 花は径2cm位の白花
 花弁は5枚で、先端が割れる様に切れ込んでいる


観測史上最小の海氷面積となった南極域

2017-05-07 | 環境
 国立極地研究所と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、南極域の海氷面積が2017年3月1日に過去最小を記録したと発表(3月23日)。JAXAの観測衛星「しずく」のデータの分析から。
 この日(3月1日)の面積は約214.7万平方キロ。1978年からの観測で、これまでの年最小面積だった1997年2月19日の約225.万平方キロを下回った。今年は2月11日に1997年の記録を更新、3月1日まで小さくなり、3月2日からは回復傾向が確認されたという。
 面積が最小となったことに、極地研は「海水温や気温、風など様々な要因が考えられる」とし、「地球温暖化とは時間スケールも大きく異なり、直接その影響を検討することはできない」とコメント。
 ◆海氷
  海氷:海水が凍結して形成された氷
  氷山:大陸上に降り積もった雪から形成されたもの。海氷とは異なる。
 海氷は南極では9月ごろ最大、2月ごろに最小となる。北極はほぼその反対である。
 海氷面積は、2000年代(2000~09年)の年間最小面積の平均は303.2万平方キロ。2017年の年間最小面積は、2000年代の平均値の70.8%だったことになる。

 晴れ。とても風が強い、帽子が飛ばされる!。
 塀に絡みつくように黄色の花が沢山。塀を覆い隠すが如くだ。花はラッパ型の1cm程の小さく、ジャスミンに似た芳香がある。名は”カロライナジャスミン”。”カルフォルニアジャスミン”と呼ぶことがあるが、これは間違い。この花は、サウスカロライナ州の州花になっている。
 「ジャスミン」という名前が付けられているが、モクセイ科ソケイ属(Jasminum)の「ジャスミン」とは全く違う種である。”カロライナジャスミン”は全草(根・根茎に特に多い)に有毒成分(ゲルセミシン、ゲルセミン、センペルビリンなど)を含む有毒植物である。お茶などに利用すると、中毒(脈拍増加、呼吸麻痺、中枢神経刺激作用、血圧降下、心機能障害)の症状。名(カロライナジャスミン)の由来は、ノースカロライナ州・サウスカロライナ州生まれのジャスミンのような香りがする花から。因みに、マチン科・リンドウ科・キョウチクトウ科の植物の多くは有毒植物である。
 カロライナジャスミン(Carolina Jasmine)
 学名: Gelsemium sempervirens
 別名:ゲルセミウム、イエロージャスミン、イブニングトランペット、トランペットフラワー
   カロリナソケイ、ニセジャスミン、センペルヴィレンス
 マチン科ゲルセミウム属
 常緑つる性低木
 原産地は北アメリカ南部
 つる長は3m~6m
 開花時期は4月~5月


「母の日」にプレゼントする方は76%

2017-05-06 | 日記・エッセイ・コラム
 5月の第2日曜日(5月14日)は「母の日」。”日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日”である。父の日もあり、”父に感謝を表す日”で、6月第3日曜日(今年は6月18日)。
 「母の日」を前に、日本生命保険が実施したアンケートによると、母親にプレゼントを贈る人は76.2%(前年は71.6%)。予算は「3千~5千円未満」が最も多かった。理想の母親は女優の吉永小百合さんがトップとなった。
 調査は、3月1日~15日、保険契約者が訪問する同社インターネットサイトにて、サンクスマイルメニューアンケートへの回答者8,129名(男性:4,181名、女性:3,946名)のデータを集計したもの。
 ◆贈る、の割合多い県
 全体:76.2%(前年は71.6%)
 山梨県:88.5%
 岡山県:86.5%
 愛媛県:84.8%
 ◆プレゼントを贈る人に「何を贈る予定か」
 生花・カーネーション:37.9%
 食事・グルメ:23.3%
 衣類:8.5%
  贈られる人に「何が欲しいか」を尋ねた結果とほぼ同じ
 ◆予算は
 3000円未満:29.4%
 3000~5000円未満:39.8%
 5000~10000円未満:21.0%
 ◆母親にしたい著名人は誰か
 1位に吉永小百合さん(410票)
 2位に八千草薫さん(272票)
 3位に黒木瞳さん(124票) が入った

 天気は曇。午後から降雨確率が50%だが、現在は曇空(PM4時)。
 塀から飛び出した”シロヤマブキ”の白い花と黒い実を見つけた。”シロヤマブキ”は白花の”ヤマブキ”ではない。”シロヤマブキ”はバラ科シロヤマブキ属であり、”ヤマブキ”はバラ科ヤマブキ属であり、属が異なる。”ヤマブキ(山吹)”はヤマブキ属の一属一種の落葉低木で、花色は黄色(山吹色)で5弁花。”シロヤマブキ”は4弁花。
 ”シロヤマブキ(白山吹)”の名は、花の様子が”ヤマブキ(山吹)”似の白花から付けられた。因みに、実がなるのは”ヤマブキ”も”シロヤマブキ”も花が一重(ひとえ)だけ。
 シロヤマブキ(白山吹)
 バラ科シロヤマブキ属
 落葉低木
 開花時期は4月~5月
 花は花弁4枚(径3cm~5cm)で白色
 果実は痩果で、1花に光沢がある黒色の実が4個付く
 4個の実は熟すと黒色となる


子供の数が1571万人と36年連続減

2017-05-05 | 日記・エッセイ・コラム
 今日(5月5日)はこどもの日、国民の祝日でもある。節気では立夏(りっか、夏の気配が感じられるころ)。節句では端午の節句。端午の節句は、五節句の一つで菖蒲の節句とも呼ばれ、男子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う。
 子どもとは、15歳未満の年少者。
 総務省による子供の推計人口(4月1日現在)は、前年(2016年)より17万人減の1571万人(男子:805万人、女子:767万人)で、36年連続の減少となった。ピークは1954年の2988万人で、これよりほぼ半減となる。
 3歳ごとに区切った年齢層別では、低年齢層ほど人数が少なく、0~2歳294万人、3~5歳304万人、6~8歳317万人、9~11歳321万人、12~14歳335万人。総人口に占める割合は12.4%、最も高かった1950年(35.4%)の1/3で、43年連続の低下。
 子どもの割合(人口4千万人以上の31ヵ国で)は、米国19.0%、中国16.6%、韓国13.4%などで、日本の12.4%は最も低かった。

 天気は晴れ。気温は高く、最高気温23℃とか。
 散歩で見つけたのは、”エニシダ”の花、咲きだした。
 細かい葉が密生した枝に総状花序を作り小さな花が沢山咲く。花色は黄色(黄金色)だが、白花や赤・ピンク・橙色があると言う。マメ科の植物だから、果実はさやえんどう似ており、熟すと黒褐色となる。枝葉の形は、ほうき形。なので、西洋ではエニシダの枝で箒(ほうき)を作り、魔女の箒はこの枝での箒、と言われている。因みに、枝・葉にアルカロイドが含まれ、食べると中毒を起こす。
 エニシダ(金雀枝、金雀児)
 マメ科エニシダ属
 落葉~半常緑低木
 原産地は地中海沿岸
 日本には中国から江戸時代初めに渡来
 開花期は5月~6月
 花は小さな蝶の形で、黄金色(黄色)
 小さな黄色い花の”ヒメエニシダ”がある


脂肪肝から胆石形成の仕組みを解明、新治療法に期待

2017-05-04 | 健康・病気
 東北大の山田哲也准教授らが、「肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝になると胆石ができやすくなる仕組みを解明」と発表した(2月4日、米消化器病学会誌に発表)。肝臓の血流が減少して酸素が不足し、胆汁の濃縮、胆石の形成につながるため、酸素不足への対処が新たな治療法になる可能性がある、と言う。
 胆汁は食物に含まれるたんぱく質や脂肪などの消化液で、肝臓で作られ、胆管の途中にある胆のうに蓄えられた後、十二指腸に排出している。胆石は、胆汁に含まれるコレステロールが増え、溶けきれずに結晶となるのが主因で作られる。
 マウス実験の結果、肝臓が酸素不足になると「HIF-1α」と呼ばれる遺伝子が働き、肝細胞から胆管への水の通り道となるたんぱく質「アクアポリン8」が減少。胆汁の水分が減って濃縮され、コレステロールが結晶化することが分かった。胆石患者では「HIF-1α」がよく働いていることも確認された。 
 ◆胆石ができる原因
 胆石は、いくつかの要因が重なって作られる。
 ○朝食を食べないと胆石ができやすくなる
 朝食を抜くと、前日夕食から昼食をとるまでの長い時間、胆のうが収縮することがでない。夕食後12時間以上食事を摂らない生活は、胆石ができる危険性がおよそ1.3倍高まる(大規模な調査で)。
 ○その他に、
 肥満:太った人は、脂質摂りすぎの食習慣によって、胆石ができやすい胆汁であることや、胆のうの動きが悪いことある。 女性:女性ホルモンが関係するとも言われている。
 便秘:腸の動きが衰えている場合は、胆のうの動きも衰えており、胆石ができやすくなる。
 テレビの見過ぎ: 運動不足が肥満などにつながり、胆汁が胆石のできやすい状態になる。

 今日は晴れ。散歩道の桜(ソメイヨシノ)は桜吹雪となって散り、近所の”ギョイコウ(御衣黄)”は満開だ。”ギョイコウ(御衣黄)”はサクラの栽培品種で、ソメイヨシノより遅れて咲く。この地(仙台)では、4月下旬から5月の初め頃が開花時期かな。
 花は花弁数が十数枚(10~15位)の八重咲き。花色の初めは白~淡緑色で、中心に紅色の条線が見える。これが、次第に中心部から赤みが増し(紅変)、散る頃にはかなり赤くなる。花の大きさは数cmであるが、場所・時期により大きさや色合いなどに大きな差があるとの事。
 名(ギョイコウ:御衣黄)の由来は、花色の黄緑色が貴族の衣服の萌黄色に似ていることから。栽培は、江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりとされる。
 ギョイコウ(御衣黄)
 学名:Prunus lannesiana cv. Gioiko
 バラ科サクラ属
 オオシマザクラ系のサトザクラ
 落葉高木
 開花時期は4月下旬


アルミニウムのナノ構造体で「色」を作る

2017-05-02 | 科学・技術
 太陽光には可視光(ヒトの目に見える光、波長400~800nm)も含まれている。可視光は白色光と呼ばれ、白色光が物質に当たると、その物質に特有の波長の光が吸収され、吸収されずに反射・透過された波長の光の色が私たちの目には見える。つまり、多様な色を見るのは、吸収される光の波長が異なる物質があるからである。
 理化学研究所の田中拓男主任研究員、レニルクマール・ムダチャディ国際特別研究員の研究チームは、アルミニウム薄膜で作った「メタマテリアル」で、可視光全域をカバーする「色」を作り出すことに成功した。
  アルミニウムのナノ構造体で「色」を作る
  半永久的に失われず塗料より軽い「メタマテリアル・カラー」
 光の波長よりも小さいナノメートル(nm、1nmは 10億分の1m)サイズの構造体(ナノ構造)を大量に集積化して自然界の物質では実現できない光学特性を持たせた人工物質をメタマテリアル(meta-material)と呼ぶ。
 研究チームは、スピンコーティング法、電子ビームリソグラフィー法、真空蒸着法などを駆使して、シリコン基板上の薄いレジスト材料の上に厚さ45nmのアルミニウム薄膜を塗布し、座布団形状のナノ構造を大量に作製する微細加工技術を確立した。その結果、①青と緑の理研のロゴマークの再現、②四角形の1辺の長さと四角形同士の間隔の組み合わせを変えることで、可視光全域の色をカバーするカラーチャートの作製、③異なる色を出すナノ構造を混在させることで黒色の発色に成功した。 「メタマテリアル・カラー」はアルミニウムの酸化被膜のおかげで半永久的に退色せず、インクよりもはるかに軽いため、高解像度ディスプレイとしての利用、光の散乱を避けたい光学機器(例えば大型望遠鏡)の内壁の黒色塗装などに応用できると期待される。

 晴れ。風がとても強い。気温が上がり、暖かい。
 畑に植えた”オオアマナ”の花が咲いている。花は日が当たると開き、陰ると閉じる。咲いているのを見たのは、お昼近く。
 ”オーニソガラム”は、園芸では30種程が栽培されており、耐寒性種のアラビカム、ウンベラツム、ナルボネンセ や 半耐寒性種のドゥビウム、ミニアツム、ティルソイデス などが代表的である。和名で”オオアマナ(大甘菜)”と呼ばれるのは、ウンベラツム種(学名:Ornithogalum umbellatum)である。
 名(オオアマナ:大甘菜)の由来は、アマナ(ユリ科アマナ属の多年草、食用できる)に花が似ているから。ただし、本種は有毒なので食べられない
 オオアマナ(大甘菜)
 別名:Ornithogalum(オーニソガラム)
 学名:Ornithogalum umbellatum
 ユリ科オーニソガラム属
 原産地はヨーロッパ、南西アジア
 日本には明治時代の末期に渡来
 開花時期は4月~6月
 株の中央から花茎を伸ばし、頂部に総状花序を付ける
 花は径3cm程で6花被片からなる(外側の3枚は萼が花弁状に変化したもの)


勉強嫌い、小学は3割、中学高校は6割

2017-05-01 | 受験・学校
 東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所の共同研究プロジェクト「子どもの生活と学びに関する親子調査 2016」による結果。
 調査は、全国の小1~高3の子ども約1万6千人とその保護者を対象に、2015年・2016年に実施している。小3までは保護者が、小4以降は子ども自身が回答した。
 2016年調査の各学年の勉強嫌いの比率は、小1~6は20~30%台だが、中1で45.5%に急増。中2で57.3%、中3~高3にかけても60%前後となった。
 1年間で「嫌い」から「好き」に変わった子どもは各学年で6.3%~17.6%いる。
 嫌いから好きになった中学生は、平均の勉強時間が1日当たり約2時間12分と前年比約35分増加。成績も26.8%の子どもが上がった。勉強する理由で、「新しいことを知るのがうれしいから」は72.0%で、2回とも「嫌い」だった中学生より35.2ポイント高かった。
 好きに変わった中学生は、「何が分かっていないか確かめながら勉強する」が73.7%で、嫌いのままの中学生より26.9ポイント高かった。「テストで間違えた問題をやり直す」は70.1%、「友だちと勉強を教え合う」は65.5%で、嫌いのままの中学生とはそれぞれ17.0、14.2のポイント差だった。

 生垣の間から”ゴウダソウ”の花が見える。”ゴウダソウ”の名の由来は、1901年(明治34年)に東京美術学校教授の合田清氏がパリから種子を持ち帰ったのが始まりである。学名はルナリア(Lunaria annua)で、属名の Lunaria はラテン語の「Luna(月)」から、団扇の様な丸い莢の形から名づけられたものである。

 花後にできる莢がとてもユニークで、団扇(うちわ)の様な円形の平たい莢(さや)の中に数粒の種がある。最初は淡緑色だが段々と曇りガラスの様な透明感のある薄い膜となる。熟して種が出てしまっても薄い膜(隔膜)が株に残る。
 ゴウダソウ(合田草)
 別名:ルナリア(Lunaria)
   大判草(おおばんそう)、銀扇草(ぎんせんそう)、銀貨草(ぎんかそう)
 アブラナ科ルナリア属
 一年草
 原産地はヨーロッパ中央部
 開花時期は5月~6月
 花は径2cm位でアブラナ科特有の十字形の花びら
 花色は赤紫色、白色もある
 花後の種子は薄く半透明で団扇のような形の莢に入っている