歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

妊娠初期に野菜を食べると、生まれる子どもがぜんそくになるリスクが低下

2018-04-12 | 健康・病気
 国立成育医療研究センター産科の小川浩平医師らのグループが研究結果をまとめた。「妊娠初期にしっかり野菜を食べると、出生後、子どもがぜんそくになるリスクが低下する可能性がある」とする。
 同センターは、2010~2013年に登録された妊婦と、その子どもの健康について追跡調査を行っている。
 妊娠16週目までの妊婦511人に、過去2ヵ月に食べた野菜の量を聞き、少ない順に、5つの群に分類。その母親から生まれた子どもが2歳で、ぜんそくの症状の一つ・ぜん鳴を発症した割合を調査した。結果、野菜を食べた量が最少だった群(1日平均78グラム)に比べ、最多だった群(1日平均286グラム)の母親から生まれた子どもは、ぜん鳴を発症するリスクがおよそ半分に低下していた。摂取量が増えるに従ってぜん鳴のリスクも低くなる傾向にあることがわかった。

 晴れ。気温が高く、最高気温20℃とか。ようやっと20℃超えの気温だ。でも、チョット風が強いな。
 ”ハナニラ”が咲いている。蕾も花も可愛く、白色や淡青色なので清楚な感じがする。花びらの縦の縞模様も特徴的で綺麗だ。
 葉を千切ってみると、韮(にら)の匂いがする。野菜の韮と同じ科だが属(野菜のニラはネギ属)が違い、花の姿も大きく違う。韮に似ているが、食べると下痢となる・・らしい。
 名(ハナニラ:花韮 )の由来は、可愛い花を付ける韮に似た葉からと言う。別名には、イフェイオン(Ipheion)、スプリングスターフラワー(Spring star flower)、セイヨウアマナ(西洋甘菜) があり、ベツレヘムの星・ダビデの星と呼ばれる事もある。
 ハナニラ(花韮)
 別名:西洋甘菜(せいようあまな)、イエイオン(Ipheion)
 英名:Spring star flower
 ユリ科(ヒガンバナ科)イフェイオン属
 球根性多年草
 原産地は南米(アルゼンチン)
 明治時代に園芸植物として導入
 開花時期は2月~5月
 韮の様な葉から花茎を伸ばし、その先に6弁花で星形の花を1輪咲かせる
 花径は数cm程、花色は白・淡青紫・青紫


南鳥島周辺の海底下に1600万トン超のレアアース

2018-04-11 | 環境
 早稲田大学高谷雄太郎講師と東京大学の加藤泰浩教授らの研究チームは、日本の最東端にある南鳥島周辺(排他的経済水域(EEZ)内にある)の海底下に、世界の消費量の数百年分に相当するレアアース(希土類)があると明らかにした(4月10日、英科学誌に発表)。
 資源量は世界の消費量の数百年分に相当する1600万トン超に達する。
 グループは2013年、南鳥島沖の海底に高濃度のレアアースを含む泥があることを発見。調査船で2015年までに南鳥島沖南250キロの海底(深さ約5600メートル)25ヵ所から試料を採取し、約2400平方キロの資源量を推定した。その結果、約1600万トンあると推定された。モーターなどに使うテルビウム(原子番号65、Tb)は世界需要の420年分、液晶ディスプレーの発光体に使うユウロピウム(原子番号63、Eu)は620年分あるという。
 採掘技術の開発も行い、レアアース泥の粒の直径が通常の泥の4倍以上あることに着目。特殊な装置でふるいにかけレアアース泥を抽出する方法を発明し、地上の実験でふるいにかけず泥をすくうより2.6倍の濃度でレアアース泥を採取することができた。
 レアアースは電子機器などの材料に添加すると性能が飛躍的に向上するため、ハイテク産業に欠かせない。世界生産の9割近くを中国が占めており、日本が自由に採掘できる鉱床開拓が急務となっている。
 東大の加藤泰浩教授は「埋蔵量が十分あることが改めて確認できた。今後は引き揚げ方法を早く確立し、鉱床の事業化と産業化を急ぎたい」と話した。
 ◆レアアース(rare earth)
 希土類元素(きどるいげんそ)の事。
 周期表3(ⅢA)族であるスカンジウム・イットリウムおよびランタノイド15元素を合わせた17元素の総称。単体は一般に灰色または銀白色の金属で、化学的性質はよく似ている。レアメタルの一種。希元素とされていたが、実際には地殻にかなり存在する。

 天気は晴れ。気温は最高気温20℃位。でも風が強いので、暖かさを感じない。
 ”ヒマラヤユキノシタ”の花が咲いている。大きなシャモジの様な丸い葉で、花茎を伸ばしてピンク色の花径1cm程の花が纏まっている。
 ”ヒマラヤユキノシタ”が属するユキノシタ科ベルゲニア属は10種程が知られており、種間雑種も多い。”ヒマラヤユキノシタ”はベルゲニア・ストレイチー(Bergenia stracheyi)に付けられた名であるが、交雑種も含めてヒマラヤユキノシタと呼んでいる事が多いと言う。
 名(ヒマラヤユキノシタ:ヒマラヤ雪ノ下)の由来は、ヒマラヤ原産で雪の下科から、の説がある。
 ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪ノ下)
 別名:大岩軍配(おおいわぐんばい)、桜鏡(さくらかがみ)
   ウインター・ベゴニア(Winter begonia) 、ベルゲニア(Bergenia)
 ユキノシタ科ベルゲニア属
 耐寒性常緑多年草
 原産地はヒマラヤ山脈周辺、明治初期に渡来
 開花時期は3月~5月
 花色には赤色・白色がある


ヒサカキの雌花が咲いた

2018-04-10 | 園芸
 今日の天気は晴れ。でも気温は低く、最高気温14℃の予想。朝の気温は10℃だったけど。
 先日(4月7日)に”ヒサカキ”の雄木、雄花を紹介した。”ヒサカキ”は雌雄異株、今日の紹介は、雌木・雌花。でも、雄花・雌花だけを付ける雄株・雌株だけでなく両性花の株もあると言う・・まだ見てない。
 開花時期は、3月~4月で、枝の下側に短くぶら下がる様に咲く。雄花には雄しべ、雌花には雌しべだけが見える。花の大きさは数mm、雌花が雄花より気持ち小さいかな。花の形は、白っぽいクリーム色で壺状。強い芳香が漂ってくる。
 「榊:サカキ」が手に入らない関東地方以北では、墓・仏壇へのお供え(仏さん柴)や玉串などに、サカキ代替で使われることがある。これより、名(ヒサカキ)の由来に、「榊に非ず」から「非さかき」説、サカキより小振りから「姫サカキ」説がある。
 ヒサカキ(姫榊)
 学名:Eurya japonica
 ツバキ科ヒサカキ属
 雌雄異株(常緑小高木)
 開花時期は3月~4月
 白い小さな花が葉腋(ようえき)に付ける
 5弁花で花径は数mm
 雄花は鐘形で、雌しべは退化して見えない
 雌花は杯形、雌しべのみで花柱は3裂してる
 果実も径数mm程で、秋に黒紫色に熟す


 雌花↑ 雄花↓


高レベル放射性廃液から4つの元素を相互分離する技術を開発

2018-04-09 | 科学・技術
 東芝エネルギーシステムズ株式会社(東芝の子会社)は、二次廃棄物の発生が少ない分離方法を利用して、高レベル放射性廃液中から長寿命核分裂生成物(LLFP)を含む4つの元素を個別に化学分離し、金属として回収する技術を考案した(3月23日発表)。
 原子力発電所の使用済み核燃料を再処理した際に発生する高レベル放射性廃棄物中には、半減期が数十万年以上もあるパラジウム、セレン、セシウム、ジルコニウムなどの元素が存在する。これら分離対象の元素はそれぞれ独自の化学的性質を示しているため、いくつかの分離法を併用する必要がある。しかし、様々な元素を分離する方法の適用は、高い放射能の拡散や二次廃棄物の大量発生が心配され、世界的にも進んでいない状況である。
 本開発は、高レベル放射性廃液から電解法、吸着法、溶媒抽出法、を用いて、半減期の極めて長い同位体を含む4つの元素を個別に分離できる手法を開発した。長半減期核種の同位体を含むパラジウム(Pd)、セレン(Se)、セシウム(Cs)、ジルコニウム(Zr)を個別に化学分離。分離法ごとに液性をほとんど変えずに、二次廃棄物の量を極力抑えることが可能である。
 高レベル放射性廃液から、異なる化学的性質を持つLLFPを系統的に回収できる方法の開発は世界初。今後、それぞれの手法を組み合わせた実験により、実用化に向けた道筋をつける。
 ◆長寿命核分裂生成物(LLFP:Long Lived Fission Products)
 核種          半減期
 ヨウ素-129(129I)  1570万年
 パラジウム-107(107Pd) 650万年
 セシウム-135(135Cs)  230万年
 ジルコニウム-93(93Zr) 153万年
 セレン 79(79Se)   29万5千年
 テクネチウム-99(99Tc) 21万1千年
 スズ-126(126Sn)    10万年

 今日の天気は、午前は雨が降りそうな曇空。午後から晴れた。
 散歩道での”ハクモクレン”が咲いた。写真は数日前なので、今日は満開となっている。青空の青と花色に白の対比が素敵。
 ”ハクモクレン(白木蓮)”は”モクレン(木蓮)”の白花と思われるが、近縁種であるが別物である。花の色だけでなく、花の大きさや開き方、咲く時期が微妙に異なる。”モクレン”の花びらは、外側が赤紫色で内側は白色か極薄紅色で、その花色から”シモクレン(紫木蓮)”とも呼ばれる。”ハクモクレン”は外も内も白色。
 ”ハクモクレン”の蕾は大きなネコヤナギの様に銀色の毛で覆われている。これを割るようにして花が開いていく。花は同形同色の3枚の萼と6枚の花弁からなる。花弁は日の光を浴びる南側が膨らむので花先は北側を向く(少し反り返ってる)。この様子から”磁石の木”と呼ばれることもある。
 ハクモクレン(白木蓮)
 別名:白蓮(はくれん)、マグノリア
 モクレン科モクレン属
 原産地は中国、日本には江戸時代初めに渡来
 落葉高木、樹高は10m程になる
 開花時期は3月~4月
 花色は白(清楚な花色)
 花弁は幅広く、厚みがある
 花は上向き、閉じたような形で全開しない


抗生物質効かない「悪夢の耐性菌」発見

2018-04-08 | 医学
 米疾病対策センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)は、多くの薬剤に強い耐性を示す細菌を2017年に分析した検体から見つけたと発表した。
 病院や高齢者福祉施設の利用者から採取した検体から、抗生物質のカルバペネムに耐性を持つ肺炎桿菌(かんきん)や大腸菌など約5800の菌を発見した。このうち221の細菌は、カルバペネム以外の薬剤もほとんど効かないうえに、他の細菌に耐性を持たせてしまう遺伝子も備えていた。菌の感染者に接触した人を調べると、症状はないが感染しているケースがあり、静かに拡大している恐れもある。
 全米では初の本格調査で、CDCの担当者は「これほど多く見つかるとは驚いた」と言う。
 強力な抗生物質も効かない「悪夢の耐性菌」、感染者を隔離するなどの対策を徹底するよう呼び掛けている。
 ◆2013年3月の発表
 米疾病対策センター(CDC)が医療機関に対策を呼びかけている。
 抗菌薬の切り札とされるカルバペネム系抗生物質に耐性を持つ、腸内細菌科の細菌「CRE(カルバペネム耐性腸内細菌・Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae)」の感染が広がっているとした。CREの恐怖は米国だけでなく、世界的にも壊滅的な脅威となる。

 早朝は雨。直に止むが、7時頃には雨。9時頃には止み、次第に晴れ上がる。
 ”コノテガシワ”に目立たない淡紫緑~白緑色の花が咲いている。雨に濡れた花を見る。雌雄同株なので、雌花・雄花とも葉の先端に付く、どちらの花が多いのだろう。
 秋には、径1.5cm程の実が付く。実は所々が飛び出した金平糖の様である。
 名(コノテガシワ:児の手柏)の由来は、枝振りが団扇を縦にした様子を子供の掌(てのひら)を広げた形に見立てたことによる。葉は表裏を区別できず、この事から「うまく見極められない、どちらとも決めれないこと」を”児の手柏の二面(ふたおもて)”などと使われる。現在流通しているのはほとんど園芸品種のセンジュ(千手)との事で、この名も沢山の手を広げた様な枝葉の表現である。因みに、種子は漢方で滋養強壮に使われると言う(?・伝聞です)。
 コノテガシワ(児の手柏)
 別名:千手(センジュ)
 ヒノキ科コノテガシワ属
 中国原産、江戸中頃に渡来
 樹高は5~10m、常緑小高木
 雌雄同株、雌花・雄花とも葉の先端に付く
 開花時期は3月~5月
 実は2cm前後の灰緑色をした数個の角のある球果、秋に褐色となり割れる


2017年の世界の半導体製造装置市場は566億ドル、前年より37%増

2018-04-07 | 社会・経済
 日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、2017年の半導体製造装置市場が566億ドル(前年より37%増)に達したと発表した(4月5日)。同統計は、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)と一般社団法人日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で、世界95社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータに基づいて算出したもの。
 地域別では、韓国が前年比133%増の179億5000万ドルと驚異的な伸びを記録し、前年トップ地域であった台湾(同6%減の114億9000万ドル)を抑え、トップ地域に躍り出た。また、3位となった中国も同27%増の82億3000万ドルとなり、順調に市場の拡大が続いていることを示す格好となった。4位となった日本地域も同40%増の64億9000万ドルと大きく伸ばしたほか、5位の北米も同24%増の55億9000万ドルと好調であり、6位の欧州も36億7000億ドルと絶対額は少ないものの韓国に次ぐ同68%増という高い市場の伸び率を記録するなど、台湾を除いたほとんどの地域で大きく成長を遂げた年となったようだ。
 ◆2016年および2017年の地域別 半導体製造装置販売額と前年比成長率
      (出所:SEAJ、SEMI、SEMIジャパン)  単位:10億US$
    2017CY   2016CY
   (1~12月) (1~12月)
 日本 6.49     4.63
 北米 5.59     4.49
 欧州 3.67     2.18
 韓国 17.95    7.69
 台湾 11.49    12.23
 中国  8.23    6.46
 その他 3.20    3.55
 合計  56.62   41.24  前年比成長率37%

 深夜か早朝に雨が降ったようだ。路面が濡れていた。畑への恵の雨となれば良いが。
 お庭に”ヒサカキ”が植えられており、塀越しに枝が道に出ている。この枝に花が咲いている。実を付けない雄花だ。
 ”ヒサカキ”は雌雄異株なので、実が付いているのは雌木。でも、雄花・雌花だけを付ける雄株・雌株だけでなく両性花の株もあると言う。
 名(ヒサカキ)の由来は、「榊に非ず」から「非さかき」説、サカキより小振りから「姫サカキ」説がある。
 ヒサカキ(姫榊)
 学名:Eurya japonica
 ツバキ科ヒサカキ属
 雌雄異株(常緑小高木)
 開花時期は3月~4月
 白い小さな花が葉腋(ようえき)に付ける
 5弁花で花径は数mm
 雄花は鐘形で、雌しべは退化して見えない
 雌花は杯形、雌しべのみで花柱は3裂してる
 果実も径数mm程で、秋に黒紫色に熟す
 サカキの代用として枝葉を神前に供える


変わり咲きのツバキが咲いている

2018-04-05 | 園芸
 2・3日前に、榴ヶ岡公園の桜が咲いている、とのことで出かけた。
 公園の中で、変わり咲きのツバキが咲いている。公園には度々来ているが、”ツバキ”の開花には留意しなかった。花を見て、驚いた。早速に調べみた・・誤解・不足などがあるので、信頼性はイマイチ・・間違っていたら教えて。
 元親(ヤブツバキ・ユキツバキなど)を元に多くの改良、交雑品種がある。様々な変異があり、特に一重咲きor八重咲き、あるいは大輪or小輪で印象が違う。
 基本的なツバキの花の形は一重咲き
 一重咲き:5枚の花びらで囲まれた花の中心に多数の雄しべと一本の雌しべをもつ
 八重咲き:雄しべが花びらに変化し、花びらの数が基本数よりも増えた状態
      唐子咲きは花芯のおしべ全体あるいは葯(花粉の入った袋)が小さな花弁に変形した椿
      弁の色は、桃色・白色・鮮朱紅など
      咲き方には、獅子咲き、唐子咲き、牡丹咲き、千重咲き など多彩
 この花は、紅唐子(べにからこ)と思う。関西では別名「日光」(じっこう)と呼ばれる。
 ツバキ(椿)
 ツバキ科ツバキ属
 学名:Camellia japonica
 開花時期:1月~3月
 花には一重・八重があり、多くの園芸品種ある


固形がんの治療に効果を示す新手法の細胞療法を開

2018-04-04 | 医学
 山口大学玉田耕治教授らの研究チームが、「免疫機能をコントロールする能力を付与した次世代CAR-T細胞(Prime CAR-T細胞)の開発について、IL-7と呼ばれるサイトカインとCCL19と呼ばれるケモカインの両方を同時に産生する能力を有するCAR-T細胞を新規に開発した」。肺がんなど固形がんの治療に効果を示す新手法で、がん細胞をマウスに移植して確かめた。
 CAR-T細胞療法は、患者から取り出した免疫細胞を遺伝子操作してがんを攻撃する力を高めて再び体内に戻す治療法。これまで急性リンパ性白血病など血液がんの治療で米国などで承認されている。しかし、固形がんでは効果はまだ確立されていない。
 玉田教授らは、T細胞という免疫細胞にがんの表面にある特定のたんぱく質に付く分子と、T細胞を活性化させる「インターロイキン(IL)7」と、「CCL19」という二つの生理活性物質を遺伝子操作して導入した。
 肺がんなどの細胞を移植したマウスに、CAR-T細胞療法をしたところ、ほぼすべてでがんが消失し、生存期間が4ヵ月以上だった。血液がんの治療に使われる従来のCAR-T細胞療法では大半の生存期間が約2ヵ月以内だった。
 再びマウスにがん細胞を移植しても増殖しなかったほか、遺伝子導入した免疫細胞だけでなく、もともとマウスの体内にあった免疫細胞も活性化したという。
 玉田教授は「固形がんでこれほど効果が出たのは他に例がないのではないか。2年以内に臨床研究につなげたい」と話している。
 ◆がん
 我が国の第1位の死亡原因はがん。2016年の死亡総数に占める割合は28.5%で、これは全死亡者の約3.5人に1人はがんで死亡したことを意味する。
 がんに対する効果的な治療法・再発予防法の開発が急務である。
 がん免疫療法の研究開発は、従来の外科療法、化学療法、放射線療法とは異なる第4のがん治療法として進展している。特に、CARの遺伝子導入によりがんに対する反応性を高めたT細胞を患者さんに投与するCAR-T細胞療法は、極めて有望な新技術として注目されています。各国で臨床試験が進行しており、白血病やリンパ腫などの血液がんに対して優れた治療効果が報告されている。

 晴れ。夕方から雨の予報。
 郊外の公園。”レンギョウ”の黄色(山吹色)の花が咲いている。1本だけだ。木の周りには、昨日紹介した”つくし”がビッシリと。
 今の季節は”レンギョウ”の花が盛りだ。公園や庭などで見かける”レンギョウ”は、”レンギョウ(連翹)””チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)””シナレンギョウ(支那連翹)”の3種類である。いずれも良く似ており、ある説では、3種の違いは、”レンギョウ”と”チョウセンレンギョウ”は枝が垂れ、”シナレンギョウ”は直立する。茎の髄は、”レンギョウ”が中空で、”シナレンギョウ”と”チョウセンレンギョウ”は薄い隔膜が階段状につく。・・とある。
 公園・庭木などでは枝が直立しているシナレンギョウが多く、塀としているのはレンギョウ・チョウセンレンギョウが多いようだ。
 このレンギョウは、花弁が幅広なので”レンギョウ(連翹)”・・と思う。また、レンギョウ属は雌雄異株なので、雄花・雌花があることになる・・私には勉強不足で判らない。
 レンギョウ(連翹)
 モクセイ科レンギョウ属
 落葉性低木広葉樹
 レンギョウ属を総称して”レンギョウ”と言う
 原産地は中国、渡来は江戸時代の初めか
 雌雄異株
 開花時期は3月~4月
 花は4弁で2~3cm、花色は黄色(山吹色)
 葉が芽吹く前に、細い枝に沢山咲く


喫煙は耳の聞こえにも悪い影響をもたらすらしい

2018-04-03 | 健康・病気
 国立国際医療研究センターなどの調査でわかった、「喫煙は耳の聞こえにも悪い影響をもたらすらしい。」
 調査は、関東などに本社のある8企業に勤める20歳~64歳の男女5万195人について、喫煙状況を含む2008年から2010年の健診データを提供してもらい、その後に聴力低下が起きていないか、検査結果を2016年春まで追跡した。この間に約3500人が高音域を、約1600人が低音域を聞き取りにくくなった。
 聴力は、年齢によっても高音域を中心に徐々に落ちる。喫煙者は、ニコチンの毒性や血流の悪化などがもとで、内耳の細胞の働きが落ちると推定されている。また、喫煙に伴うカルボキシヘモグロビン増加や血液粘度上昇による内耳にある蝸牛(音を感じ取る有毛細胞がある)の虚血を引き起こすことが明らかにされている。加熱式たばこもニコチンを含むため、内耳の細胞に影響して聴力低下のリスクを高めると予測される。
 追跡より、年齢や高血圧、糖尿病の有無などを踏まえて分析すると、たばこの本数が多いほど聴力低下の傾向がある。
  1日21本以上吸う人は吸わない人に比べて高音域で1.7倍、低音域で1.4倍だった。
  調査時に5年以上禁煙していた人は、聴力低下のリスクは吸わない人とほとんどかわらなかった。
 因みに、中年期の聴力の低下は、認知症にかかるリスクを高めることも指摘されている。

 今日は晴れ。朝は少し寒かったが、昼頃には暖かくなってきた。
 郊外の公園を散歩したら”ツクシ”が顔を出していた。”ツクシ”はスギナの胞子茎(胞子穂、胞子体とも言う)で、胞子茎(ほうしけい)とは胞子嚢(ほうしのう、胞子が入っている袋)をつける茎。ツクシの後に続いて、横から栄養茎(主軸の節ごとに取り巻くように細い線状の葉が付く)が出てくる・・これがスギナ(杉菜)。”ツクシ”群の中に”スギナ”がチラチラと見える。
 名(ツクシ)の由来は、スギナに付いているから付子(ツクシ)説、ツクヅクシ(突く突くし、突出している様子)の転訛のツクシ説、突々串〈つくつくくし、串の様に突き出ている)からの説、澪標〈みをつくし、航路標識:水から突きでた柱)からの説、などがある。漢字での「土筆」は、土から伸びる筆の姿を表している。
 因みに、ツクシは食用となると言い、「胞子のほろ苦さと茎の歯ざわりは最高」との評らしい。
 ツクシ(土筆、付子)
 英名:horsetail(馬の尻尾)
 スギナ(杉菜)の胞子茎、スギナはトクサ科トクサ属
 出る時期は、桜の開花と同じ頃の3月下旬~4月上旬


進行固形がん患者対象、ウイルスと免疫薬を用いた医師主導治験開始

2018-04-02 | 医学
 国立がん研究センター東病院は、進行性または移転性固形がん患者さんを対象とした、腫瘍溶解ウイルス製剤であるテロメライシン(R)(OBP-301)と、抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ(Pembrolizumab:ペムブロリズマブ)の併用療法に関する医師主導治験(第I相試験)を開始したと発表した(3月2日)。
 腫瘍溶解ウイルス製剤テロメライシン(R)は、風邪ウイルスの一つである5型ヒトアデノウイルスに、細胞ががん化した時に活性化する酵素の遺伝子の一部を遺伝子改変によって組み込んだウイルス製剤。テロメライシンが正常な細胞に感染してもほとんど増殖しないが、がん細胞内ではテロメライシンが増殖し、がん細胞を破壊する。さらに、テロメライシンの腫瘍溶解作用がCTL活性(細胞傷害性T細胞活性)を誘導することによる腫瘍免疫増強効果が期待される。このため、免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダを併用することにより、更なる抗腫瘍効果の向上が期待される。
 ◆固形がん
 固形がんは、血液がん以外の、臓器や組織などで塊をつくる癌の総称である。
 固形がんは、上皮細胞(各種内臓)から発生する上皮細胞がん(胃癌・肺癌・子宮癌など)と非上皮細胞(骨、筋肉など)から発生する非上皮細胞がん(肉腫)に分かれる。
 ◆がん免疫療法
 がん免疫療法は、私たちの体に備わっている「免疫」の仕組みを活用した治療法の総称である。免疫細胞療法は、この免疫療法のひとつである。1980年代に米国で始まる。
 免疫細胞療法とは、患者の血液中の免疫細胞を培養、強化して、免疫力を高めてがんを治療しようとする方法。がん細胞に対する攻撃力の中心となるリンパ球や、リンパ球にがん細胞の特徴を知らせる樹状細胞を、患者の血液から取り出し、体の外で培養・活性化して機能を高めたり、数を大きく増やしたうえで、再度、患者さんの体の中に戻す。

 今日の天気は晴れ。風が少しあるが、冷たくないので気持ちが良い。
 お庭の”シデコブシ”に花が咲きだした。花は直径10cm程で、花弁はピンク色や白色に紅色を帯び、10~20枚と多い。この花片の多さと形状がコブシとの違い。
 名(シデコブシ:幣拳、四手辛夷)の由来は、花の形が神前に供えられる玉串や注連縄(しめなわ)に付けられる紙製の飾り「幣(しで)、四手」に似ていることから。
 ”シデコブシ”は、湿地周辺という限られた立地に生育する種で、生育基盤の脆弱な種である。開発などで減少しつつある種であり、準絶滅危惧種に指定されている。
 シデコブシ(幣拳、四手辛夷)
 別名:ヒメコブシ
 学名:Magnolia stellata
 日本の固有種、本州中部の東海地方を中心とした限られた範囲に分布
 低山に生える落葉小高木または低木
 開花時期:3月末~4月上旬
    葉に先立って咲く
 花片の長さは7~10cmと細長く、白色から淡紅色、数は10~20枚と多い
 花被片の縁は多少波を打つ
 集合果は垂れ下がり、長さ3~7cm、赤熟する


体内時計ずらす新たな遺伝子を発見

2018-04-01 | 医学
 東京大学深田吉孝教授と吉種光助教らは、刺激を与えると細胞の中にある体内時計を変化させる新たな遺伝子を見つけた。
 マウスや人などの細胞を使った実験で、細胞が刺激を受けると反応する「ASK」という遺伝子を働かなくすると、細胞内部のたんぱく質濃度の周期は変化しなくなった。細胞の外側を塩分や糖の濃度が高い状態にすると、たんぱく質濃度の変化の周期が正常よりも長くなった。「ASK遺伝子」が働かないようにしたマウスでは、体内時計が光の刺激を受けても変化しにくかった、と言う。
 この成果は、体内時計の解明だけでなく、睡眠障害の治療などにも役立つ可能性がある。
 ◆体内時計
 「体内時計」とは、体内の時間軸を調整するシステムである。体内には時間のリズムを刻むメカニズムがあり、1日単位で調整している。体内時計は、1日24.5時間の周期で動く。
 この体内時計を形づくっているのが数多くの「時計遺伝子」。1997年に哺乳動物の「時計遺伝子クロック(Clock)」が発見され、体内時計は脳だけでなく、末梢(まっしょう)臓器全てで機能していることが判明した。脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれる部分に主(親)時計があり、同時に内蔵や血液などの末梢組織には、それぞれ個別に動く副(子)時計が機能している。主時計が”世界標準時”とすると、おびただしい数の”ローカル時間”(副時計)が体中にあることになる。この体内時計の針が狂うと、睡眠障害、うつ病、肥満、糖尿病などの代謝障害や、免疫・アレルギー疾患、さらにがんの発症にもつながることが分かってきた。
 ◆体内時計を狂わせないための生活上の工夫
 1.朝の光は推奨しますが、夜の光(スマホ、PC)は夜型化を助長するのでやめましょう。
 2.朝食をしっかり摂り、末梢時計(副時計)に朝を教えましょう。
 3.休日もできるだけ起床時刻を守り、平日と2時間以上ずれないようにしましょう。
 4.カフェインを含むお茶やコーヒーは、就寝4時間前までに済ませましょう。
 5.朝から夕までの運動は推奨しますが、夜遅い運動は夜型化と入眠障害になりやすいのでやめましょう。
 6.昼寝をするなら午後3時までに、長くても30分以内にしましょう。
 7.明る過ぎる寝室は良くないので、影響が弱い赤色系の電球を利用するようにしましょう。
 8.寝酒は深い睡眠を得られにくいのでやめましょう。
 9.食事はできるだけ就寝2時間前までに済ませましょう。
 10.夕食が遅くなるときは、18時頃に分食(主食)を摂り、夜遅い食事は軽い低カロリー食にしましょう。
 参考資料:睡眠障害の診療・治療ガイドライン研究会2002.健康づくりのための睡眠指針2014(厚生労働省、平成26年)

 今日の天気は晴れ・少し雲が多い。
 しばらく晴れの天気で、雨も降らない。今日の畑作業は、ジャガイモの植え付け。
 畑の隅は、資材などが置いてある。そこに、紫色の4弁花が咲いている。”ムラサキハナナ”の花だ。私は種を植えた記憶がない、近所でも見かけない。・・どこから来たのだろう。
 調べてみたら、中国原産の帰化植物で、江戸時代から日本で栽培されている、と言う。
 また、この花には色々な名前が付けられている。
  ムラサキハナナ:紫花菜
  オオアラセイトウ:大紫羅欄花
     牧野富太郎博士の命名による正式和名
     アラセイトウ(紫羅欄花)”とはストック(Stock) の和名
  ショカツサイ:諸葛菜
     三国時代の諸葛孔明が、これを兵の食糧用に栽培した
  シキンソウ:紫金草
     中国の南京紫金山から種子を持ち帰った(1939年)
  シキンサイ:紫金菜
  ハナダイコン:花大根
     別にハナダイコン属ハナダイコン(花大根)が存在する
 ムラサキハナナ(紫花菜)
 別名:オオアラセイトウ (大紫羅欄花)・・正式和名
 学名:Orychophragmus violaceus
 アブラナ科オオアラセイトウ属(ムラサキハナナ属)
 一年草
 原産地は中国、日本へは栽培種(観賞用、油を採取)として渡来。 今では野生化。
 開花時期:2月~5月
 4弁花、4枚が十字状
 花色は淡い紫色~紫色、花期の後期では徐々に花弁の色が薄くなり、最終的には白色に近くなる
 雄しべと雌しべは黄色