今年85歳になる、札幌の木彫家がゴールデンウイークに個展を開くとともに、西区の西野神社で5人展に参加しました。
個展はゴリラに的を絞り、35点を並べていました。
冒頭画像は、名古屋の東山動物園のシャバーニという名のゴリラがモデル。
イケメンということで、ゴリラずきには有名なんだそうです。
もちろん、札幌・円山動物園で多くの人に親しまれていたゴンをモデルにした作品もありました。
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北海道美術工芸協会が主催し、毎年春に開かれている「美工展」は、工芸部門だけの団体公募展としては道内唯一です(道展、全道展、道美展には「工芸部門」がありますが、絵画など他の部門もあります)。
1973年に発足、第1回展を翌74年に丸井今井札幌本店で開き、75年に「北海道手工芸美術協会」という名称を定めました。
84年に現名称に変更し、89年に会場を現在の札幌市民ギャラリーに移しました。
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1月12日、関係者内覧会が道立近代美術館で開かれたので、仕事の合間をぬって行ってまいりました。
新聞やテレビが招かれる場合が多いようですが、筆者のような個人ブログに声がかかるのは珍しいので、喜んで行ってきました。
しかし、30分かそこらでは時間が足りず、翌13日にも再び見てきました。
2013年の「AINU ART」展にも、伝統的な工芸品だけではなく、現代の作家たちが出品していたのですが . . . 本文を読む
北海道陶芸会のオープニングにおじゃましてきました。
今年は55周年ということで、会員がオブジェなどを1点ずつ出品しています。また、交流のあるオレゴン州陶芸家協会の作家たちも大勢訪れ、出品しています。
会期中には、ワークショップやアーティストトークなどさまざまな催しが企画されています。
これだけバラエティーに富んだ陶芸作品を見られる機会は、道内ではあまりないと思うので、ぜひごらんください . . . 本文を読む
(承前)
今年のルーツアンドアーツしらおいは、現代アート寄りの出品者が減って、白老市街地に地元関連の作家を紹介する会場が二つできました。
ひとつは「旧しらおい発掘堂」という、昨年も展示に使われた店舗跡で、白老だけでなく胆振管内各地の工芸作家を紹介する企画。
公式サイトには
「良籠、前田育子、Tairyo hug、吉田南岳、クドウテツト、aizome-「I」、沼田佳奈子、木工飛世、水野練平 . . . 本文を読む
(承前)
一枚一枚手染めしたオリジナルの和紙を画材とした絵画制作を続けて36年。
一期一会の色彩の波と戯れながらの作業は、遊び心が満たされ飽きることがありません。
和紙の優しい風合いと、色合いが奏でるハーモニーをお楽しみ頂ければ幸いです。
札幌の細川さん、久しぶりの個展。
上の文章は、会場のらいらっく・ぎゃらりいのサイトから引用しました(文字の色もなるべくサイト掲載の原文に近づけるようにし . . . 本文を読む
(承前)
旭川を拠点に全国で個展を開いている陶芸家の工藤和彦さん。
上川管内剣淵町など道内で掘り出した土を使うだけでなく、釉薬ゆうやくも道内のものを使っています。
冒頭画像は「オホーツクショコツ壺(薪)」。(工藤さんの許可を得て撮影しています)
紋別市渚滑で採取した石を砕いて釉薬にしたものを、わら灰と木灰を混ぜて用いています。
「オホーツクショコツ片口小鉢」というのもあり、かけ方によ . . . 本文を読む
福山桂子さんの陶芸にはじめて注目したのは、昨年の北海道陶芸協会展だったと思います。
「凍裂」という、戦車や建物などが、巨大な幹の中に見え隠れするインスタレーションでした。今回の「祈り」展にも配置を少し変えて出品されていました。
ウクライナに対するロシアの侵略戦争に対しこれほどストレートに怒りを表明した作品はそれほど多くないでしょう。
その後、北区の「みんなのいえ」での個展を見に行き、その世 . . . 本文を読む
(承前)
堺町通と運河沿いの道路に挟まれた「北一ヴェネツィア美術館」は、小樽を代表する観光スポットのひとつです。
設立された1988年は、小樽運河戦争の記憶が生々しい時代だったと思います。今でこそすっかり観光都市になっている小樽ですが、当時はまだ観光地としては「かけだし」だったのではないでしょうか。小樽がさびれた商都から脱皮して多くの旅行客を集めるようになるにあたって、北一硝子の果たした役割 . . . 本文を読む
驚くほど精緻な練上技法による壺や皿などを手がけ、米国や香港などでも高く評価されていた岩見沢市の陶芸家、尾形香三夫さんの、市内初の個展は、残念ながら遺作展になってしまいました。
尾形さんは昨年夏、亡くなりました。
冒頭画像、左側に、赤い地に作品写真がたくさんあしらわれている大きな布が貼ってあります。
これは和服の裏地だそうで(実物は隣室に飾ってあります)、一番下の、尖端がとがっている物と、 . . . 本文を読む
札幌で陶器やオブジェを作っている飯田順子さんの個展。
なんたって「陶工房 白うさぎ」ですから、ウサギの作品はお手の物。新作を含め約250点を搬入した個展を見たのは、始まって間もない頃でしたが、気がついたらあすが最終日です。ごめんなさい。
冒頭画像。フェルメール「真珠の首飾りをした少女」と、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」がもとになっていることはいうまでもありません。
とにか . . . 本文を読む
石狩在住で、銀を素材にアクセサリーなどを手がける伊藤紀久野さんが「CRAFT kikuno の銀細工展」と銘打って、ブローチやピアスなどの販売をメインにした個展を、ビッセギャラリーで開催中です。
デメキン、ホタテ、イチョウの葉など、さまざまなモティーフの作品が並びますが、やはり CRAFT kikuno らしいのは、「snow flakes jewelly」や「雪華シリーズ」と題したシリーズ . . . 本文を読む
「蓼喰たで く う虫も好き好き」という慣用句をひねった、このギャラリーの恒例展覧会ですが、なんと、ご主人はお酒があまり飲めないとのこと。意外でした。
今回の出品作家は
石田 慎、梶間智絵、金田萌永、佐野 猛、佐野曜子、古川千夏
の6氏。道内関係者はいません。
陶芸、ガラス、七宝など素材はさまざまで、道内ではなかなか見られないタイプの作品が多いので、一見の価値はありそうです。
たとえば、 . . . 本文を読む
三越札幌店9階では、高水準の工芸の展覧会が二つ開かれています。
いずれも札幌圏在住の作り手によるもので、道内の工芸作家も本州の本場に負けない作品をつくりあげる人がいることに、意を強くします。
島田晶夫さんは1971年、苫小牧生まれ。
上川管内音威子府村のおといねっぷ美術工芸高、高岡短大産業工芸科(現・富山大芸術文化部)を卒業し、石狩管内当別町にアトリエを構えます。
ゼロ年代には一輪挿し . . . 本文を読む
江別在住の金工作家、小林繁美さん(1939~2020)の遺作展。
急逝したのが新型コロナウイルスの感染拡大期で、葬儀も関係者だけで営まれ、このたび道展などの有志が追悼展の開催にこぎ着けました。
多くの作品は寄贈先がすでに決まっています。戦後北海道の立体作家で最も重要なひとりだと筆者は考えていますが、その作品をまとめて鑑賞できるほとんど最後の機会であり、ぜひごらんになってほしいと思います。
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