西窪さんは、パリの街角を撮った写真を展示した前回(2002年)の個展のあと、あこがれがやみがたかったのだろうか、パリに移住した。
筆者に送ってくれた案内状の封筒には札幌の住所が書いてあったのだけど、いまも活動の拠点はパリなのだろうか。
ひさしぶりに、札幌の2会場でひらいた個展は、パリの自転車がテーマ。
いずれもモノクロで、正方形の画面から推して、ハッセルブラッドで撮影したのだろう。
た . . . 本文を読む
「十一月」は、はじめて入る人には、ちょっと敷居の高い店かもしれない。
狸小路のアーケードがとぎれる8丁目にあって札幌のカフェシーンをリードする「FAB Cafe」の横に、古めかしく暗い階段がある。かたわらには、1冊300円の古本が何冊か置かれ、そこを上っていくと、小さな引き戸があり、古いものを探しに来た人以外は来ないでとか、カメラのフラッシュや携帯電話はご遠慮くださいとか、小さい子どもさんは気 . . . 本文を読む
ステンドグラスの展覧会は、それほどめずらしいものではありませんが、今回は、もともとステンドグラスが窓にはまっている、古い民家を改造したレストランで、ステンドグラスのあかりをたくさん天井からつるす-という展覧会。そのため、もともとあるステンドグラスの鮮やかな色と、あかりのおだやかな色あいとが、渾然一体となって混じり合う、ユニークな展覧会になっています。
筆者が行ったときは、昼下がり。
冬の太 . . . 本文を読む
写実的な水彩画を描く札幌の三明(みあけ)さんの個展です。
「喜寿古希を迎えたので新作70点をならべました。ま、遊びですよ」
と笑顔で話していらっしゃいました。
ことしツアーで出かけた英国スケッチ旅行で材を得た作品がメーン。
冒頭の画像は、その際のもので、へいの上を、列をつくって歩くカモたちがなんともかわいらしい。
題材になっているのはいずれも田園地方で、まさにコンスタブルの絵に描かれて . . . 本文を読む