日帰り。
藤田嗣治展、カルティエ現代美術財団コレクション展、石橋財団50周年記念展「雪舟からポロックまで」の3つだけ見る。
3つ、というのが、昔のじぶんのことを思うと、少ないなー。ヤナイ、年老いたり。
書きたいことはたくさんあるが、疲れているので、続きは後日。
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札幌のファイバーアーティスト田村陽子さんは、2000年の12月から、ほかの人の足形を取るというプロジェクトをつづけています。具体的には、麻系の糸(というか、紐のような太さ)を足にまいていくつも結び目をつくり、すっぽり足を覆うタイプのスリッパみたいなかたちにするというものです。糸というやわらかい素材でありながら足のかたちがそのままのこるのが、おもしろいと思います。
片足でおよそ1時間ぐらいかかる . . . 本文を読む
旭川で染色工房「あとりえ草創」を主宰する大谷夫妻。やさしい色合いとデザインが特徴で、ストール、タペストリー、テーブルクロス、のれんなどが出品されています。
で、案内状には「型染のれん『ラルゴ』」という、曲線のうつくしい作品の写真が載っており、会場にもあるのですが、泰久さんいわく
「直前にやりたいことが変わりまして、急に『平均律』というのをやることになりました」。
泰久さんというと、魚群などの . . . 本文を読む
なんの解説もいらない、おだやかな写実絵画です。暗い色彩はほとんどなく、明るい色に満ちています。冨澤さんは小樽在住、道展会員。
油彩48点が目録にはしるされていますが、実際には、もうすこしあったような…。今回もイタリアの風景は7点と少なく、ほかは道内各地の風景画と、静物画(なぜかポピーとハマナスばかり)です。また、北海道新聞小樽・後志版に連載された「伊藤整生誕100年」に付けた、地獄坂や公園通り . . . 本文を読む
九谷焼というと鮮やかな色彩が特徴という印象がありますが、石川県野々市の陶芸家多田鐡男さんのうつわは、赤絵と、青の染め付けという、比較的シンプルな色調。また、ろくろを使ってきっちり仕上げたのではない、ちょっとゆがんだ自由な形からは、遊び心がうかがえます。
「染付彫紋丸平鉢」「染付線遊紋平手付菓子鉢」といった大型の器は、薄い灰色の釉薬がメーンで、あたたかみがあります。
赤絵の長皿は、全面が燃える . . . 本文を読む
北海道の抽象絵画のパイオニアで、この展覧会の中心的な存在だった菊地又男さんが、第1回展の直後に亡くなり、それ以降はメンバーを少しずつ入れ替えながらも、毎年ひらかれています。
斉藤勝行さんは、夏は奥尻島で作業員として働きながら、毎回、原爆の惨禍をテーマにした大作を発表しています。今回の「ヒロシマ」は、パネル8枚をつなげた、1.8×3.6メートルの作品。以前はピカソの「ゲルニカ」を連想させる作風だ . . . 本文を読む
9、10日はわりと精力的にギャラリーや美術館をまわったのだが、職場の送別会があったりして、書くほうが見るほうに追いついていない事態となっている。
つぎの展覧会については、できるだけ速やかに書くつもり。
・北の群展
・多田鐡男作陶展
・冨澤謙展
・田村陽子展「50名の記憶する足形」
・北海道美術この100点
・北の創造者たち展 らぶりぃ
ところで、6日あたりから咲き始めた桜、9日はほぼ終わって . . . 本文を読む
この間の大ニュースといえば、アイヌ民族初の国会議員になるなどアイヌ文化の伝承に努めた萱野茂さんの死去でしょう。
北海道新聞は1面トップのほか、2、3面と、社会面左右を使って惜しむ声を紹介しました。死亡記事でこれほどの大展開になったのは、昭和天皇以来ではないかと思いました。黒澤明、美空ひばり、三船敏郎でもこれほどの扱いにはなっていません。まあ、北海道の新聞ですから。
あらためて、ご冥福を祈りま . . . 本文を読む
9日の読売、毎日夕刊によると、美術家の村上善男さんが亡くなりました。73歳でした。
村上さんは盛岡市生まれ。盛岡を拠点とした現代美術家であり、弘前大教授としても活躍しました。
道立美術館(たしか道立近代美術館)にも作品が所蔵されています。古文書を使った、土俗的な現代美術とでもいうべき平面作品です。また、なにかのシンポジウムで札幌にいらしたのを、お見かけしたことがあります。
地方都市の現代美 . . . 本文を読む
札幌在住の道展会員、山崎亮さんは、1年おきに個展をひらいています。オーソドックスな写実を基調とした絵画です。モティーフは、筆者が知るだけでも、湿原とオオカミ、海底と女の子の組み合わせ、イスラエル…と変わり、前回の個展から「上からの視点の風景」がテーマになっています。
このうち、塔の上からの風景を描いた「ベネチア」を別として、あとは飛行機の窓からの眺めが多いです。一昨年、イタリアを旅行したときに . . . 本文を読む
5月10日の北海道新聞によると、最後の健在の全道展創立会員だった小川マリさんが亡くなりました。
日本の女性画家の草分けで、洋画家として最高齢の春陽会会員、全道展創立会員の小川マリ(おがわ・まり=本名三雲マリ=みくも・まり)さんが8日午後11時50分、虚血性心疾患のため入院先の東京都青梅市内の病院で死去した。104歳。札幌市出身。自宅は東京都武蔵野市吉祥寺東町(中略)。
風景、静物を主な題材 . . . 本文を読む
札幌在住の星景写真家が、アラスカの山奥で撮影したオーロラの写真をメーンとした展覧会。
石油パイプラインしかないような奥地などを、計10回取材し4万キロ走ったということですから、日ごろ見られるようなオーロラの写真とは、迫力がぜんぜん違います。
筆者が感服したのは、星がほとんど点になって、地上の風景といっしょに写っていること。星を撮るにはシャッターをしばらく開放しなくてはいけない-と思い込んでい . . . 本文を読む
行ってきた、といっても、たんなる家族サーヴィスのドライヴです。
最大のお目当ては、三笠市街からちょっと南に下ったところにある、三笠鉄道村。
ここには、蒸気機関車が動態保存され、ノロッコ号みたいな天蓋つき客車に乗ることもできます。300メートルほどの線路を往復するだけですが、やはり本物、迫力があります。
敷地内には、古い客車や食堂車も保存されているほか、鉄道記念館には、大きなジオラマやたく . . . 本文を読む
「5月1日の各紙を読む」でふれたニューヨークでの競売だが、ピカソの、いすにすわるドラ・マールと黒猫を描いた1914年の絵はなんと9552万ドルで落札されたという。これは、やはりピカソの「パイプを持つ少年」の1億420万ドルに次ぐ史上2位の記録とか。
ゴッホの「アルルの女・ジヌー夫人」は4034万ドル。マティスの「背中を見せて眠る裸婦」(1927年)は1849万6000ドル(手数料など込み)。
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