とりあえずアップし、気の付いたことがあれば追って追記・訂正します。
先ごろ出た「美術ペン 173」(北海道美術ペンクラブ編集・発行)で本郷新記念札幌彫刻美術館の吉崎元章館長が「2024年の札幌のアートシーンを振り返って―未来への眼差し」と題して順に挙げているのは次の五つのトピックである。
イ)これからを考える芸術祭
ロ)未来に残していく活動
ハ) . . . 本文を読む
2024年12月21日の北海道新聞おくやみ面を見ていて、函館市の項に、石本本子さんの名があることに気づきました。
住所が枝番まで同じなので、以前、全道展会員(絵画)だった方だと思われます。
18日死去。83歳でした。
石本さんは1998年、全道展で2席にあたる道新賞を受け、翌99年に最高賞である協会賞に輝きました。
2000年に新会友となりました。
02年には「ツイン・バベル・タワー . . . 本文を読む
(承前)
前の記事で書いたように大楽毛は馬の集散拠点として栄えた地区ということで、駅舎内のかもいの上には、馬にまつわる絵が3枚飾ってありました。
かなり高い位置に飾ってあったので、詳しく近づいて鑑賞したり、落款やサインを確認することは困難です。
横長のサイズや絵の具の褪色たいしょくぐあいから判断して、相当古い絵だと思われます。
見上げるように写すと台形のようなかたちに撮れるの . . . 本文を読む
本郷新記念札幌彫刻美術館の「館長の土曜講話」に行こうとして、円山公園駅バスターミナルからばんけいバスに乗ったら、これが「スキー号」で、「宮の森2条17丁目」まで乗車のみで降車できない便だとのこと。
宮の森2条17丁目から美術館まで20分余りかけて歩きました。やれやれ。
10分近く遅れて着きました。
土曜講話は芸術祭の話。
前半は全国の芸術祭で、後半は札幌の話。知らない話も多く、これだけ . . . 本文を読む
(承前)
この馬の像も、特急バス「釧北号」などで通りかかるたびに気になっていました。
大楽毛 お たのし け 駅前にあります。
わざわざこの像のためだけに大楽毛駅まで来るかというと、かなりビミョーなので、今回見に来られたのは良かったです。
ずんぐりむっくりした体つきは、サラブレッドとは全然違い、力が必要な農耕馬らしいたくましさを感じさせます。
日本全国の野外彫刻を見 . . . 本文を読む
(承前)
アートとほとんど関係のない話題ですみません。
一度は行っておきたい所があったのです。
ちなみに、釧路から大楽毛 お たのし けに行くにはJRの普通列車という手もありますが、ちょうど良い時間帯の列車がなかったので、路線バスにしました。
なお、くしろバスはなぜか、Google map で検索しても候補にあがってきません。公式サイトがスマートフォンでも見やすいので、なんとかなりま . . . 本文を読む
ギャラリー北のモンパルナスがコロナ禍のため2020年春から休業して以来、4年8カ月ぶりに再開しています。
3人のうち、松本五郎さん(十勝管内音更町、20年歿)と菱谷良一さん(旭川)は、1941年(昭和16年)の生活図画ずが事件により治安維持法容疑でとらえられて無実の罪で投獄された、当時の旭川師範学校(現北海道教育大旭川校)の学生です。2019年に2人展「無二の親友展」が同ギャラリーで開かれてお . . . 本文を読む
北武記念絵画館が1996年開館して以来、おそらく初めて写真をメインに据えた展覧会。
社会問題にかかわる内容(というか、題材が東北沿岸なので、どうしてもそうなってしまう)も同館としては異例のことです。
当初は12月22日までの予定でしたが、事情により会期末が2日繰り上がっています。
「海町」は、街角の写真などで知られる尾仲浩二(1960年、福岡県直方市生まれ)が、1991~93年に東北の . . . 本文を読む
(承前。 釧路の野外彫刻55はこちら)
※表題と文中の作品名が一部食い違っていたので、文中に合わせました(20日夜)
さて、釧路芸術館を出てから、次に乗るバスの時刻まで20分余りあります。
もう1カ所、ギャラリーや美術館に立ち寄る時間はありませんが、釧路市役所の中庭に彫刻があったはずだということを思い出し、ちょうどこれから歩く道筋の途中だということもあり、足を運ぶことにしました。
市庁舎 . . . 本文を読む
あいているギャラリーが少しずつ減ってきて、年末の雰囲気が感じられます。
18日は午後から画廊喫茶「十字館」へ行き、竹生洋子個展を見ました。
店内は女性グループから政治を語る老人2人組までさまざまな客層でにぎやかでした。その後、買い物、洗濯。
19日。
朝からシアターキノでドキュメンタリー映画『どうすればよかったか』を見ました。
統合失調症の姉、彼女を外に出したくない両親に、カメ . . . 本文を読む
(承前)
最近の釧路芸術館は、展示室を巧みに区切って、正面から右手(東側)の空間を通常の有料展示とし、左手(西側)を無料とすることが多くなりました。
他の道立館と異なり、企画展の展示室とは別の所蔵品展示室が作られていないための措置だと思いますが、おもしろい試みだと思います(ワークショップなどに使える「フリーアートルーム」という部屋はある)。
釧路芸術館は以前から「アートシネマ館」という、地 . . . 本文を読む
先月「X(twitter)からの逃走」という記事を書き、そのなかで
「思えば、mixi は平和だったなあ。みんな、mixiに戻ろうよ」
と冗談まじりに書いたら、そのわずか20日後の12月16日、mixi が戻ってきました。ソーシャルネットワークサービス「mixi2」として。
X(twitter)からの逃走 - 北海道美術ネット別館イーロン・マスクによる買収劇で「X」という名になった後のTwit . . . 本文を読む
(承前)
所蔵品展だし、と思って甘くみていたのを反省します。
感動しました。
釧路まで行ったかいがありました。
41点のうち5点だけが道立近代美術館の所蔵品で、この5点が全体の構成上でとても効いています。
自然と人間のかかわりを描いた絵画、彫刻、写真が並んでいます。
作品そのものが良かったのはもちろんなのですが、すでに見たことのある作品も多いわけで、どうしてそんなに感銘を受けたの . . . 本文を読む
上嶋秀俊さんは小樽在住。板に着彩した大小のパーツを配置してインスタレーション作品を構成し、近年さかんに発表を続けています。
今回はギャラリーエッセによる企画展です。ほとんどが新作で、一部2023年の作品もあります。
冒頭画像の手前は「composite」。3枚組です。
こちらの3点組は個展タイトルにもなっている「real, real, real」。
方法論はほとんど変わっていな . . . 本文を読む
(承前)
ホテルは低価格チェーンらしい感じで
・先払い
・アメニティはロビーにまとめて置いてあり、必要な分だけ部屋に持っていく
・部屋に聖書、お茶セット、ホテル名の入った便せんやメモ帳は置いていない
といったあたりはどこも共通しています。
あと2、3千円上乗せすれば釧路プリンスホテルにまた宿泊できたわけで、今回泊まったホテルが不快だったのではぜんぜんないのですが、時にはもう少しぜい . . . 本文を読む