KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

月例会・駿河台

2017年01月09日 | 俳句
天気 曇のち雨

昨日の話です。

なんと、一年ぶりに結社の月例会に出席することが出来た。
去年の2月に姉が倒れて以来、頭も体も殆どそれに使い果たしていて(今はかなり自分へ回すことが出来てきた)時間があっても当日のための5句がなかったり、と、長期欠席。
1年ぶりなので朝からそわそわ、ドキドキ。一昨年夏、私と同じ時期に倒れて半年間入院加療されていた主宰には1年半ぶりにお会いすることになる。
去年からは、以前の池袋の公立施設ではなく、駿河台の、この中央大学の立派な施設での開催が多かったようだ。


駿河台、といっても御茶ノ水駅の聖橋口からすぐなので、ニコライ堂を横目に見て行く場所。
昼食を周辺でとるつもりで早めに出たので、ちょうどニコライ堂の昼の鐘が鳴り響いた。御茶ノ水は色々と思い出多い場所、昔は駅から堂々とした建物に見えたが、今は高層のビルに囲まれてしまった。でも鐘の音に変りはない。

ということで・・いつも行っている句会の参加者以外の仲間には1年ぶりに会うことになってしまい新年のあいさつと同時に「随分久しぶり」と何人かに声を掛けられた。嬉しいこと。まだ忘れられていない。
主宰にも無沙汰を挨拶したら「Kさんが年末に亡くなったのよ、クリスマスに手編みのセーター送ってくれて、25日に入院します、と書いてあって、それっきり・・」と。
絶句。毎月の句会でご一緒したことはないので格別に親しくはなかったけれど、元気な元気な方で、毎月、そんな句を結社誌に出されていた。正確な年齢は知らなかったが、私よりちょっと上とは思っていた。初句会で仲間の訃報を知らされるのは哀しいこと。

彼女は編み物名人で、とてもセンスの良い自作のセーターを着ていた。背がすらりと高くてスタイルも良くて見栄えがした。
昨日、私は、古いものだけれど自分の作品の中では一番気に入っている、ちょっと洒落た色のセーターを着ていった。いつだったか、それを彼女に褒められたことがあった。
何だか、そのセーターを着て行く気になったのが何かの知らせだったような。

という句会、5句のうち、1句だけ、主宰の特選になった。
Kさんのご冥福を祈ります。

底冷えの坂をニコライ堂の鐘 KUMI
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする