KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

句会・大久保

2017年10月21日 | 俳句
天気 雨

台風の影響で秋雨前線が刺激され、今日は一日雨の止むことはなかった。
句会だけなので台風でなければ、大久保の俳句文学館へ行くだけのこと・・大雨に備えて靴に防水スプレーをたっぷり。
会館へ行く駅からの路地、外国人(欧米系)が空へカメラを向けている。このあたり、外国人観光客の多いホテルがあり、アジア人が目立つが、たまに欧米系の人たちにも出会う。雨の昏い空に何が?と思って見上げたら解った。
こんがらがりそうな電線が面白いらしい。東京のそれが面白い、と言う観光客が居る、と聞いたことがあった。

会館の前のビルを壊す工事をしていた。


会館へ通い始めて20年近い。建物も随分変わり、新しくなった。でも路地の電線がまだ残っている所もある。新旧が入り混じっている新宿の外れだ。

句会のことを書こうとして話がそれてしまった。
今日は出席8人+遠隔地からの郵便での投句2人。そのうちの一人の句に人気が集中した。「白鳥」が来る、という句。東京周辺に住む出席者には、白鳥など遙かに遠い存在で、見に行くのに苦労をするけれど、彼の場合は白鳥が向こうからやってくる地に住んでいるのだ。誰の句かが解っていて選ぶのも悔しいけれど、良い句だった。と同時に、待てば白鳥の来る地に住むことに、ちょっぴり羨望も。

今日の句に使われた季語。林檎・干柿・木の実・烏瓜・新酒・コスモス・蝗(イナゴ)・栗拾ひ・・・などなど。今日は選びたい句が多くて迷った。

私の、誰にも振り向かれなかった句。捨てる前にここへ残しておくことにした。

飢ゑし日々語りてふたり秋灯し  KUMI
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする