KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

花屑の道

2020年04月08日 | 俳句
天気 晴

桜の下の歩道は、桜色になっている。この道は住民とノラ猫しか通らない。車道に散った桜はあとかたもなく隅へ溜まっていくだけだ。千鳥ヶ淵とか井の頭公園の水面を覆う花筏を見たいけれど・・叶わぬ夢。
飛花落花、花吹雪、花筏、花屑、花の名残り 余花残花・・桜の終わっていく頃の季語も好きだ。

午前中、またノロノロとしていたら、あ、美容院へ行かないと・・と思いついてしまった。都知事は昨夜の緊急事態宣言に基づき美容院・理容院も休業自粛をしてもらいたいと言う。実施となると明日から?
私の行っていた美容院は、2月末で閉鎖された。チェーン店なので倒産した訳ではなく、訳あってテナント契約延長をしなかったのだという。それ以後行っていないので、これ以上ほっておいたらどうでも良い年寄とはいえみっともない。いつも、散歩の途中に通る道のちょっと洒落た店へ行ってみた。予約なしでは無理かな、と思ったら「少しお待ちいただけますか・・」ほっとした。
でも、美容院は確かに怖い。無論美容師はマスク着用していたし、前の客の座った椅子や台は消毒していたけれど・・まだ市内に感染確認者は居ないというから信じるほかはない。

終わるともう昼食時間を過ぎていた。帰路のいつものスーパーの魚屋で寿司を買う。色々ある中で、筍とシロウオが美味しそうな「季節の握り」。税込みで600円ちょっと、というのは何とも助かるお値段だ。魚屋なので刺身は美味しい。
パックのまま食べるのはどうも惨めな気がするので、いつも皿に移す。


右端の緑は、分葱。筍も美味しかった。楽しみは食事くらいしかない。
しかし・・失敗は、「さび抜き」の紙が貼ってあるのを見落としてしまったこと。
子供用にわさび抜きも売っているのだ。以前にも見落としたことがある。今日は食べる前に気づいたので助かった。
さて、明日も美味しいものを食べなくては。

どの道を行くも花屑踏むばかり  KUMI
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4 コメント

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Unknown (小父さん)
2020-04-08 21:32:19
飛花落花(ひからっか)、花屑(はなくず)、余花残花(よかざんか)
面白い季語に出逢いました!
お恥ずかしいことに横の本棚には文庫本で平井照敏編の新歳時記の春夏秋冬の4冊がホコリを被っています(汗)

>美容院・理容院も休業自粛をしてもらいたいと言う

これ国の見解は違いますね。
私は落ち着くまであの空間には行きたくないと思っていますが・・・。

>「少しお待ちいただけますが・・」と、対応してくれた。ほッ。

良かったですね。

>でも、美容院は確かに怖い。

私もそう感じています。
今は人に逢うこともありませんし。

>パックのまま食べるのはどうも惨めな気がするので、いつも皿に移す。

彩りもいいです、美味しかったでしょう。

分葱(ワケギ)の握りって食べたことないです。

>、「さび抜き」の紙が貼ってあるのを見落としてしまったこと。

はっはっは、食通でいらっしゃるんですね。

「どの道を行くも花屑踏むばかり」 
いいですね~、歌舞伎役者や関取が歩く花道みたいで・・・。
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髪は大切 (ふきのとう)
2020-04-09 06:56:54
白髪になってから特にカットは大切、そう思っています。さすがに街のお鮨は品が有って寿司種も気が利いていますね。分葱の寿司種、お初です。お味はいかが。握り飯が大きいお店は繁盛しますが、眼で見て美味しそうでも、握り飯が小さいと当地では嫌われてしまいます。

他人の少ない散歩道が沢山あって、いいですね、これから花は八重桜に移るのでしょうか。
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小父さん、歳時記は日本語の宝庫 (KUMI)
2020-04-09 16:03:47
俳句を始める前から、父(俳句してました)の歳時記を読んでいました。
難しい日本語がたくさん出てきて、漢字の読みには強くなりました。
是非、一日一頁でも覗かれては・・
という私は最近は歳時記も電子辞書でばかり開いています。

理髪・美容院は閉じると困ります。でも一ヶ月くらいなら・・
都知事は閉じたかったのでしょうけれど近県知事に反対されてダメでした。
そちらと同じ、歩いて都県境を越えられるのですから、一緒に休業しなくては・・
難しいですね。昨日のお店はかなり気をつかっていましたが。
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ふきのとうさん、美味しそうに見えるでしょ (KUMI)
2020-04-09 16:09:36
お皿に移すと、やはり気持が違いますね。洗い物は増えますけど。スーパーの魚屋なので飯は器械で握っているようです。でも量がちょうど私向きです。静岡では食べられませんね。分葱・・私も初めて。さっぱりするので一個入っているのは口直しになりました。
美容院、結局は休業要請しなくなりました。昨日のお店のように対策をきちんとしている所ばかり、とは思えませんし、やはり怖いですね。
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