KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

五日市物語

2011年11月15日 | 映画
天気 曇がち

久しぶりに映画館へ。見たい、と思う映画がなかった、とも言えるしなんとなく行く機会がなかったり。



どうしても見たかったのは、とってもローカルな、多摩の外れとも言える五日市の町が舞台の映画なので。日帰りで遊びに行くところの一つだし、地元ロケだから風景も見慣れているはずの所。
五日市町は東京の西の山ふところにある歴史の古い町だった。が、15年ほど前に隣りの秋川市と合併して「あきる野市」になってしまった。何で歴史ある地名がなくなるの、と思ったものの、映画を見るとまだまだ「五日市魂」はあるようだ。
あきる野市を挙げての映画撮影というのも良く解る内容、でも「観光案内」に終わらない内容が良かった。監督が地元出身の市役所の係長、というのも面白い。
映画を見た立川から青梅線に乗り換え、さらに支線の五日市線というのに乗ると、終点が五日市。その先は甲州へ続く山だから、本当に終着駅の風情だ。もっとも、その先にはもうひとつ「檜原村」というのがあって、そこはもう、東京の秘境だ。

ストーリーは、都心に勤めていて西多摩のことなぞ全く知らないルポライターの女性(遠藤久美子)が、取材を通して次第に町に惹かれていく・・というもの。後半にストーリーの急展開なぞあり、まずまず見飽きない。
何よりも、東京にこんなところがある、ということを知らない東京人に知って欲しい・・と思うのは多摩暮らしが長くなったからだろう。

映画の開演時間に少し間があったので、近くの裏通りを歩いた。デパート裏の通りには、いつもこれは何の意味?と思う群像が立っている。


その他にも奇抜なオブジェやら鉄の犬やら。30年前に住んでいた立川は、東京の田舎・奥多摩の玄関口だ。駅周辺は大都会の雰囲気になり、随分変わってしまったけれど、やはり懐かしい空気が感じられる。

枯葉舞ふデパート裏のしづけさに KUMI

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