KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

昭和初めのお雛様

2017年02月19日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

色々な事情を経て、子供のころに飾っていたお雛様のお内裏様だけが去年末に私のところにやってきた。
長姉の初節句に父の実家で揃えてくれたという雛飾り、官女も五人囃子もお道具の数々ももうない。これだけが残っていた。長姉は、59歳で亡くなった。元気なら今年87歳になっているはずなので、このお雛様の年齢は86歳。でも、飾ったのは私が小学生のころまでだったように思うので、それ以後はまったく飾っていない。なぜこれが私のところへ・・の経緯を書いたら、我が実家の歴史になってしまうので省略。
とにかく、私にはお雛様がなかったので、懐かしくて、雛祭の日になると思い出していたものだ。でも、今、私の前に現れたのが嬉しい、という訳にはいかない色々があり。
他の雛は、顔をネズミに齧られて処分されてしまったようだ。

ともかく、綺麗な状態。衣裳は色あせたところがあっても、どこも傷みがない。
顔が今風のものとまったく違う。




今日は大吉なので、私が自分のために買った小さな立雛と一緒に飾ってみた。
光線の具合で、あまり良く撮れなかった。まだ当分は飾っておくので、もう少しマシな写真も撮れるようにしよう。

八十余年経たる雛(ひいな)の髪の艶  KUMI

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2 コメント

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おひなさま (dolce)
2017-02-19 18:22:30
昭和初期にKUMIさんのご実家にやってきたお雛様。
戦争にも巻き込まれないで、よくぞ御無事で!
っと手を合わせたくなります。
品のある綺麗なお顔ですね~。

これから毎年ひな祭りには、KUMIさんのところで飾ってもらえて、お内裏様も喜んでおられることでしょうね。

私は戦後の混乱していた時代に生まれたので、正統派のお雛様を持っていません。
両親は私に女の子が生まれたら五段飾りの
お雛様を贈るのを楽しみにしていたのですが・・・
結局男の子しか生まれず、ではひ孫にと言っていたのですが、生きている間には男の子のひ孫しか
生まれませんでした。

世の中なかなかうまくいきません(笑)
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dolceさん、戦前は豊かでした (KUMI)
2017-02-20 16:13:48
昭和初期、我が家は東京の普通に勤め人でしたけど、父母の実家は田舎の商家。
外孫の女の子に五段飾り、もさして負担にならなかったのでしょう。
昔の庶民の方が豊かだったかもしれません。

一人娘でも、やはり戦後の混乱期にはお雛様どころではありませんね。
まして、長崎ではそれどころではなかったことでしょう。
我が家は長姉のものがあったので、貧しい暮らしでも雛祭が出来ました。
お母様の無念さ、解ります。
Nちゃんが産まれるめでお元気でいらしたら・・
やはりお雛様は幾つになっても心躍るものです。
時間があったら、近くの町で開いている雛祭に行きたい、と。
古い町並みの家で、雛飾りを見せている、良くある催し。
今年もちょっと時間が作れそうもありません。
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