KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

小児がんの患者の絵

2019年02月15日 | 暮らしのつぶやき
天気 曇

寒い寒い日、治療のためにまた入院の夫を病院へ送る。今度は数日で帰宅できるらしい。
昼食のために1階のカフェへ行ったら、その廊下に小児がんの患者の絵(写真にしたもの)が何枚も飾られていた。治療で治った子のものばかりではなく、治療を全うできなかった子のものもあった。
今日は「国際小児がんデー」なのだという。


水泳の池江選手の白血病罹患が衝撃の話題になった。
いつもの病院、廊下続きが小児医療センターになっているので、無論小児がんの子供もたくさん入院しているのだろう。
治る子も居れば、治らない子も居る、というのは大人と同じ。でも、懸命に命を描いたような色合いの絵には胸が締め付けられた。

私が手術した時は今の病院に建て替わる前で、小児科はあったけれど大人と一緒の建物だった。25日間の放射線治療で毎日通院をしていた時、クリクリ坊主の6,7歳の子供と何回か出逢ったことがある。最初は、パジャマが地味な色なので男の子かと思った。でも脱毛した女の子、と解ったのは、女子トイレから出てくる所を見たからだ。抗がん剤もしていたのか・・と胸が痛んだ。放射線だけの治療では脱毛はしない。
大人でも辛い治療、子供が耐えて・・元気になって欲しい、と思ったものだ。
あの子も、今は大学生くらいの年齢のはず。

池江選手は間違いなく回復する。血液がんの治療は、私の受けた治療よりも大変らしい。若いのだから大丈夫。水泳なんかどうでも良い、元気な大人になって欲しい。

雛飾る闇より雛を救ふごと  KUMI
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春の兆し

2019年02月14日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴・薄曇り

なんとなくすっきり晴れない日、相変わらず寒い。
病院へ行くか買い物で駅前まで行くか、二つしか外出先のないような毎日、春らしいものといえば梅の木にちらちらと花のある程度だ。寒くて咲きそびれている。
という今日は、買い物に出たら、家の前の沈丁花の蕾が色づいていた。かすかに香りも。椿はまだ咲かず、水仙の咲き残りくらいしかない中、ようやく春がそこに近づいている、と思った。もうすぐ雨水。そろそろお雛様も飾らなくては。

沈丁の固きつぼみの香なりけり KUMI
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病院の人間模様

2019年02月12日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴のち曇

写真は、4年前の今日の昭和記念公園で撮った節分草。小さな花なので苦労したものの、やはり三脚なしでは手ブレ状態で・・新しいカメラなら小さな花を撮れる角度にもなる装置があるので一度試したい、と思いつつ、その機会のないままに。

という今日は、夫の病院の検査日で、午前中は主治医の診察もあるので付き添った。
素晴らしい青空の朝で、大事な検査は午後なので昼食時間にでも外へ出て空を撮ってみようと思ったのに、昼前には雲が広がってしまった。

病院には、様々な人が来ているのは当然のこと。
午前中、主治医の面談を待っていたら、後ろの席から強烈な香水の匂いがしてきた。何だかむせ返りそうな。振り向いても斜めの貌しか見えなかったが、50代の女性。首から呼び出し機を提げていたので患者らしい。え?病院へ香水をつけてくるの? 気分悪くなりそうで席を替えてしまった。
すると、外国人のすらりと背の高い女性が入ってきた。マスクをしているので顔は解らないけれど、スタイルがまるでミセス・オバマにそっくり。見上げるような身長が羨ましかった。

そして午後、MRIの検査。
放射線の検査室が色々並んでいて、その検査室の前で患者は待つ。夫が検査中に、隣の待合ソファに私より少し若いかな?という夫婦が来た。すると、携帯電話のけたたましい着信音が。誰?と思ったら夫婦の奥さんの方だった。携帯はマナーモードか電源切るか、が病院のマナーなのに。と思っていると、彼女、おもむろに話を始めた。息子か娘のようだった。そのソファの前には「携帯電話禁止」の張り紙。検査室以外では認めているネットやメールの使用も、そこでは禁止されている。
だんだん声が大きくなり、誰も何も注意しないので、イライラした私が
「すみません、ここは携帯禁止エリアですよ」と声をかけた。彼女、「あとでかけるわ」と一応は切ったものの、逆切れされた。
「かかってきた電話なのよ、職場からやっと掛けてくれたの、出ない訳にいかないでしょ」
「あとで、外に出てから掛け直されればよいのでは?」
「家族はみんな、じいじががんになって、心配して、大変な思いをしてる時なんだから、‥云々」と、私をなじる。
私は黙した。
はいはい、その心情は解ります。でも、病院の決まり事よりも自分のことを優先していたら、ご主人の病気治療にもかかわりますよ。自分たちだけが不幸を背負ってる?とんでもない、わが夫婦なんか、がんの闘病に関しては百戦錬磨、いえ、この病院にはそんな患者がゴマンといるのよ。と、心に呟いておしまい。

凍て戻る腕に注射痕増やし  KUMI
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寒波居座る

2019年02月10日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

昨夜も少し雪が降り、朝にはうっすらと積もった街並みのむこうに丹沢山塊にも雪が見えた。
写真、なぜかブログに載せると元写真よりもボケてしまうのが悔しい・・言い訳めくけれど。

雪の量は少なかったものの低温が続いて、朝の凍結で湾岸沿いの道路は大変だったようだ。北海道のホワイトアウトとは違う雪と凍結に弱い都会の道路。
明日も、寒波は居座るらしい。

昭和から活躍した人たちが次々と世を去る中、お元気と思っていた八千草薫さんが1年前、膵臓がんの手術をしていたことがわかった。現在88歳。そして今、肝臓がんの治療中なのでしばらくお休みします、という発表。
親しくしていた職場の元先輩が、膵臓がんで亡くなってはや10年が過ぎた。私と同じ年齢だった。膵臓がんは治りにくい、と言われる。でも先輩は初期発見で、体力もある方だったから手術出来る、と言われた。が、今更手術しても・・と拒否し、とりえず腫瘍を小さくするために抗がん剤を使い始めたら、その副作用がひどいから、とそれも自分の意思でやめてしまった。独身だったので、暮らしのすべてを始末して、樹木葬を決めてホスピスに入り、穏やかな日々を過ごして世を去った。
八千草さんの話を知り、その先輩のことを思い出した。
どちらも、選択肢としては正しい。高齢になったら、自分の生きたいようにすれば良い。
八千草さんの姿を、またTVでお目にかかれる日が来ることを祈っている。

目瞑ればいづこか雪の融ける音  KUMI
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雪、積もった・・?

2019年02月09日 | 暮らしのつぶやき
天気 曇一時雪

大騒ぎをした南岸低気圧の接近、こちらまでは来なかったので、止んだあとにちょっとコンビニまで買い物に出たら、写真のような申し訳程度の雪が残っていた。気温が低いので融けないのだ。駐車場の車にもうっすらと雪が。でも海沿いでは結構降ったらしい。
とにかく寒い。寒波襲来は本当のようで、真昼も2・3℃しかなかった。予報が外れて良かった、と思いたい。入学試験の大学高校などもあり、去年の1月のような大雪になったら大変なのが今の東京。雪景色が見られなくて残念、などと言ってはいけない。
明後日も降雪の予報が出ている。

こんな寒さでは家に居るほかはなく・・北海道のマイナス30℃とか、地吹雪の凄まじさとかをTVで見ていると、この程度の寒さは我慢しなくては、と思ってしまう。
ともかく、夫のためにも風邪をひかないこと。

耳鳴りとひと日付き合ふ雪もよひ  KUMI
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