KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

病院の人間模様

2019年02月12日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴のち曇

写真は、4年前の今日の昭和記念公園で撮った節分草。小さな花なので苦労したものの、やはり三脚なしでは手ブレ状態で・・新しいカメラなら小さな花を撮れる角度にもなる装置があるので一度試したい、と思いつつ、その機会のないままに。

という今日は、夫の病院の検査日で、午前中は主治医の診察もあるので付き添った。
素晴らしい青空の朝で、大事な検査は午後なので昼食時間にでも外へ出て空を撮ってみようと思ったのに、昼前には雲が広がってしまった。

病院には、様々な人が来ているのは当然のこと。
午前中、主治医の面談を待っていたら、後ろの席から強烈な香水の匂いがしてきた。何だかむせ返りそうな。振り向いても斜めの貌しか見えなかったが、50代の女性。首から呼び出し機を提げていたので患者らしい。え?病院へ香水をつけてくるの? 気分悪くなりそうで席を替えてしまった。
すると、外国人のすらりと背の高い女性が入ってきた。マスクをしているので顔は解らないけれど、スタイルがまるでミセス・オバマにそっくり。見上げるような身長が羨ましかった。

そして午後、MRIの検査。
放射線の検査室が色々並んでいて、その検査室の前で患者は待つ。夫が検査中に、隣の待合ソファに私より少し若いかな?という夫婦が来た。すると、携帯電話のけたたましい着信音が。誰?と思ったら夫婦の奥さんの方だった。携帯はマナーモードか電源切るか、が病院のマナーなのに。と思っていると、彼女、おもむろに話を始めた。息子か娘のようだった。そのソファの前には「携帯電話禁止」の張り紙。検査室以外では認めているネットやメールの使用も、そこでは禁止されている。
だんだん声が大きくなり、誰も何も注意しないので、イライラした私が
「すみません、ここは携帯禁止エリアですよ」と声をかけた。彼女、「あとでかけるわ」と一応は切ったものの、逆切れされた。
「かかってきた電話なのよ、職場からやっと掛けてくれたの、出ない訳にいかないでしょ」
「あとで、外に出てから掛け直されればよいのでは?」
「家族はみんな、じいじががんになって、心配して、大変な思いをしてる時なんだから、‥云々」と、私をなじる。
私は黙した。
はいはい、その心情は解ります。でも、病院の決まり事よりも自分のことを優先していたら、ご主人の病気治療にもかかわりますよ。自分たちだけが不幸を背負ってる?とんでもない、わが夫婦なんか、がんの闘病に関しては百戦錬磨、いえ、この病院にはそんな患者がゴマンといるのよ。と、心に呟いておしまい。

凍て戻る腕に注射痕増やし  KUMI
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする