回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

羽田国際線ーJAL便はプラチナチケットへ

2013年10月02日 19時47分08秒 | 日記

羽田空港国際線発着枠の配分は、ANA11往復、JAL5往復で決着した。ドイツ(2往復)、ベトナム、フィリピン、インドネシアおよびカナダ便はANAのみ配分を受けた。JALが公的資金によって再生したことを理由とした政治家決着である。このことはいまだにJAL憎し、の感情が残っていることを思わせる。一時の人を人とも思わぬ傲慢なJALの印象が拭い去れていない。先日亡くなった山崎豊子の「沈まぬ太陽」のお蔭でもある。

もちろん、利用者からみれば、競争によって利便性が向上すれば良いだけだ。ANAに傾斜配分することで財務面での調整がなされ、より競争が確保されるという理屈なのだろうが、実際のところ、国際線でのJALのサービスはANAより格段に良い。これからは、羽田発の国際線ではJAL便の席は争奪戦になるだろう。JAL便のないところでは、JALの利用者はANAではなく、One World加盟の外国航空便に移るだろう。また、ANAにとっては発着枠を消化しなければならず、採算の悪化をもたらすだろう。

企業の財務内容や税制の違いを発着枠に反映させるという発想は、乗客不在、かつ、結局外国航空会社を利するものになる。

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米政府機関閉鎖ーオバマが鳴らす超大国凋落の弔鐘

2013年10月02日 11時35分09秒 | 日記

17年前に米政府機関が閉鎖となった時は、経済でも米国の独り勝ち、空前の軍事力により唯一の超大国としての地位を恣にしてきた時期だった。

今、オバマ大統領が自分の進める保険制度に固執して、結果として政府機関が閉鎖になったのは、前回とはまさに対照的に外交でも、経済でもその凋落が明確になっている時期。オバマ大統領の指導力の欠如により発生した今回の政府機関の閉鎖で、彼は米国が超大国の地位から凋落することを決定的なものにした大統領として歴史に残ることになりそうだ。

シリア問題(米国の得意とする人権問題である)でのオバマ政権の迷走ぶりと、一時は完全に超大国の座を降りたかに見えたロシアがシリア問題の主導権を握り、再び核保有超大国として復帰つつある現在、米国政治が機能停止する政府機関閉鎖が続けば米国は国際的な主導力を完全に喪失してしまうだろう。

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