回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

人を救う勇気とは

2013年10月29日 17時40分20秒 | 日記

つい先日、線路に倒れこんだ男性を助けようとして命を落とした神奈川県の女性の勇気が話題になったが、たまたまBBCの電子版を見ていたら、1996年米国ミシガン州で10代の黒人女性ケイシャ・トーマスが、白人至上主義をとなえるKKKのメンバーとみられる白人の男がKKKに反対するデモ隊に追われ、転倒して群衆から棍棒で殴られるところをこの男の上に覆いかぶさり文字通り体を張って助けたという話が掲載されていた。殺気立った群衆心理を考えれば、このような場面で男を救う事には尋常ではない勇気がいる。さらに言えば、救おうとした相手は白人以外を蔑視する、許しがたい思想の持ち主である。

もちろん彼女の行為は人道的あるいは博愛(非暴力)主義として高く賞賛された。また、後日、この男の息子がコーヒーショップで彼女に謝意を表したと言う話だ。この記事は、ケイシャの勇気と博愛はいまでも人々に感銘を与えているということで締めくくっている。

神奈川県の女性の場合は自らの命を犠牲にしてまで命を助けたことでは真に勇気ある行動だと改めて感じないわけにはいかない。そしてこのような行為が永く記憶され、ますます非寛容になりつつある現代に人間性を取り戻させる契機としなければならないと思う。

 

http://www.bbc.co.uk/news/magazine-24653643

 

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飛行機のシート幅戦争

2013年10月29日 08時12分09秒 | 日記

つい先日、日本航空からのA350型機大型受注を実現したエアバスが、長距離便のシート幅を拡大することにより乗客の快適さが数段向上するという報告を受けて、各航空会社に対してシート幅の18インチ(45.7cm)への拡大を提案している。現在は航空会社により、座席の幅が17-18インチと異なっているのを、最低18インチにということ。これはもちろん乗客の快適さを向上させようというよりも、ライバルのボーイングが18インチに対応できない機種を販売していることに乗じての宣伝工作である。早速ボーイング社は、そもそも報告書を宣伝に使用するのは不当であるとし、さらに、ボーイングとしてはシート幅よりも座席間前後の列幅(ピッチ)こそが快適さに資すると反論している。

この話、いずれもエコノミークラスでの話であり、日頃からファーストクラスやビジネスクラスを利用している向きには無関係である。しかし、ビジネスのための長距離飛行と言えども、最近はエコノミークラスのみしか使用させない企業や官公庁も少なくない(いつか、長距離便に乗ったら、エコノミークラスにはビジネスマンが多数搭乗しており、ファーストやビジネスクラスには富裕な個人客ばかりだったことがある。いかに社会的なアピールとしてビジネスマンのエコノミークラス搭乗がファッションとはいえ、スーツ姿のエコノミー客は見るからに痛々しい)。ひょっとしたらエアバスの宣伝戦略もこういったビジネスマンの支援を期待しているのではないか。

http://money.cnn.com/2013/10/28/news/companies/airbus-wider-seats/index.html?hpt=hp_bn1

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