回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

ワールドシリーズ/連夜の思いがけない幕切れ

2013年10月28日 16時19分23秒 | 日記

ワールドシリーズ第4戦、大事な場面でピンチランナーに起用されたルーキーにとっては悪夢としか言いようがない出来事だったろう。セントルイスカージナルスのピンチヒッター、クレイグが上原から放った安打で反撃の可能性が出てきた9回裏、まさかの鋭い牽制球で思わずバランスを崩して一塁に戻れなかった。泣き出さんばかりのウオングに、打席に立っていた打撃好調のベルトランも「この若者には気の毒なことをした」と言っている。

昨夜は微妙な判定の守備妨害によるサヨナラ負け、今日はレッドソックスは勝ちはしたものの意外な幕切れ。もちろん、上原の喜びようは尋常ではなかった。MBLと言えば巨額の興行収入が動く、世界有数のプロスポーツだが、守備妨害や牽制球による幕切れはそうあるものではない。大リーガーと言えどもやはり人の子、というところか。ただ、上原の牽制球は、昨夜の走塁妨害のような論争や議論、疑問の余地のない明確なプレーだった。

なお、今日のこの勝負(4-2でレッドソックスの勝ち、2勝2敗のタイ)の報道ぶりが、ワシントンポスト(WP)とニューヨークタイムズ(NYT)とで対照的だった。WPでは3ランホームランを打ったそれまで絶不調のゴームスおよびそれを引き出した主砲オルテイーズに焦点を当てそのホームイン場面が掲載されていた一方、NYTは牽制の後上原が一塁手ナポリと勝利の喜びを分かち合い抱き合う場面が掲載されていた。勝利を決めた3ランと、9回を締めた牽制球とでは、3ランの方が勝利への寄与が大きいのは明らかだが、前日の走塁妨害が明暗を分けたことを思い出せば、今日は牽制球と言う何やら対になるような幕切れに勝負の綾を見たのがNYTの記者なのだろう。NYTといえば通常はヤンキース一辺倒だが、ヤンキースがポストシーズンにも進出できなかった今年、その代わりとして宿敵だが同じ東部のボストンを応援する心理も良く判るところ。

http://www.nytimes.com/2013/10/28/sports/baseball/red-sox-top-cardinals-to-even-world-series.html?hp&_r=0

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マイクロファイナンス/バングラデシュで苦境に

2013年10月27日 19時44分23秒 | 日記

バングラデシュで主に女性を対象に超小口の起業資金を融資(”マイクロファイナンスあるいはマイクロクレジット)するグラミン銀行が政府と、イスラム教を背景とする政党により組成されたデモ隊とにより、攻撃対象となっている。2006年ノーベル平和賞を受賞したこのマイクロファイナンスの創始者で経済学者でもあるMuhammad Yunus はすでに政府によって金融事業から追放されている。

あたかも大阪辺りで横行している貧困ビジネスと同じ、というマイクロファイナンスに対する非難は、全く当たらない。億円単位の濡れ手に粟の報酬をかすめ取っている銀行の役員が、銀行と大口取引先のために一般預金者から搾取するのとは異なり、マイクロファイナンスのカネは零細貧困層のなかで循環しているので、たとえ無担保融資で30%の利息を取ろうとも、持続可能なシステムなことは明らかだ。一般銀行とは棲み分けの違いしかないにもかかわらず、金融資本が過剰反応しているだけの話だ。

5000万人のバングラデシュの利用者が、一部銀行の私欲のためにせっかく手に入れた一つの機会を取り上げられることのない様に望みたい。むしろ、この際、バングラデシュ政府の理不尽な弾圧に日本をはじめ世界の金融機関は声を上げるべきだろう。

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/what-did-i-do-wrong-why-the-banker-who-helped-50-million-bangladeshis-out-of-poverty-became-his-countrys-enemy-number-one-8899838.html

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シリア和平交渉/イランが参加へ

2013年10月27日 10時48分52秒 | 日記

これまで強力にアサド大統領を支持してきたイランがジュネーブでの和平会議、いわゆるジュネーブⅡに参加の意向を表明した。ロウハに大統領の就任後、西側からの経済制裁の解除を引き出すべく矢継早に柔軟姿勢を示しているイランだが、今回のシリア和平交渉への参加もその一環であり、イランがそれほどまでに西側にすり寄らなければならなくなっていることの証左である。ただ、このところ静かなイスラエルがどのような動きをするのか、それによってはイランの対応も変わってくるだろう。イスラエルとしては、イスラム過激派がアサド退陣のあと台頭してくることは明白なので、シリア反政府側の出方を注目しているところだ。

ただ、国連特使ブラヒミが言う様に、仮に11月23日から交渉が開始されるにしても、反政府側の代表がどれだけ権限・実行力を持っているのか、それがカギとなる。10万人以上の犠牲者を出しているこの内戦、反政府側の分裂により長期化したことを念頭に置けば、この和平交渉の成否は、反政府側がどのような代表を送ることが出来るかにかかっている。戦闘が長引くこと、それだけが目的のいるイスラム過激派が入り乱れているこの内戦が大きく転換するまでにはまだまだ紆余曲折がありそうだ。

また、ジュネーブⅡに進展次第で、化学兵器の処分がどうなるのか、それによっては化学兵器を供給した北朝鮮への影響もありうる。

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最遠の銀河発見!

2013年10月26日 09時26分42秒 | 日記

米国の研究者がハッブル望遠鏡をつかって131億光年先の銀河を発見したと発表。この銀河の発見は宇宙の起源を解明するのに役立つ画期的なものかもしれない。それにしても131億光年先とは文字通り想像を絶する。

http://edition.cnn.com/video/data/2.0/video/tech/2013/10/25/lklv-sater-finkelstein-new-galaxy.cnn.html

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英国/景気回復は本物?

2013年10月25日 18時47分17秒 | 日記

今日国家統計局(ONS)より発表された英国の7月―9月のGDPの伸びは0.8%のプラスとなり、2010年以来の四半期ベースでは最高の結果となった。これを受けて、オズボーン財務相やクレッグ副首相は英国が本格的な景気回復の軌道に乗ったと自画自賛している。

この数字は4月―6月の実績である0.7%をさらに上回ったものであり、全産業に亘って景気の基調は極めて強いという事になっている。特に建設部門は政府の打ち出した住宅購入促進策による好調な住宅着工の恩恵を受けて当期2.5%の伸びを示しており、この部門は間違いなく回復基調にあると言えるだろう。

ただ、ONSは今回の数字にも拘らず今後には逆風の吹くこともあり得るとして、一方的な楽観論には警戒も示している。特に供給サイドには不安が残り、この高い成長率が年を越せるか否かは、供給サイドにかかっているが、この点、ONSは悲観的であり、今回の景気回復も短期間で終わってしまうのではないかとみている。同様に慎重な意見は英蘭銀行からも示されており、本格的な景気回復までには産業構造の変革などまだまだやらなければならないことは多いようだ。

ジョージ王子の洗礼式で沸いている英国だが、景気でも明るい兆しが見えてきたようで、この手練れの国はやはりしぶとい。やっと20年来のデフレから脱却の灯りの見えてきた日本には、英国の経済政策の一部を参考にすることが出来るのではないか。

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