ミーシャのひとりごと

数あるブログの中 訪問してくれてありがとう。
蒜山高原や大山などの風景写真を撮りながら
田舎暮らしを楽しんでいます。

美しいまちなみ

2010-07-05 07:07:02 | まち歩き



先日の慌ただしい帰郷の目的 父の所用で、
小雨の中を近隣の町へ出かけました。
待ち時間が1時間以上もあったので、カメラを下げ
ぶらぶらと街並みを散策してみました。

子供の頃から見慣れた町並み風景は
少しずつ整備され 随分と様変わりしていました。
これまでは慌ただしく車で通り過ぎるだけで
あまり気に止めることもありませんでした。

今にも雨粒が落ちて来そうな空模様でしたが
久々に改めてゆっくりと眺めて見ると 電柱は地中化され、
昔の良さを残しながら今風に落ちついた街並みに変わってました。
この街並み保存地区は平成20年には「美しいまちなみ大賞」として
国土交通大臣賞を受賞したそうです。
        
・・・ということで、ちょっと写真を撮ってきました。
ここ勝山は、古くは実家のある町並みと同じく
出雲街道の要衝として繁栄した所です。
もちろん田舎の宿場町よりは こちらの方が
三浦藩2万3千石の城下町で比較にはなりませんがね。










土蔵はもちろん、白壁や格子窓の古い家並みが残り
昔ながらの酒蔵や、旧家、古民家、蔵などを活用した工房、
カフェギャラリーなどがあって、結構楽しく散策しました~















第二次大戦中に疎開して来ていた文豪・谷崎潤一郎も
この勝山の町を愛していたそうよ。










石段を上がった先は、武家屋敷があった所で
家老格であった 旧渡辺邸の屋敷を一般公開しています。
長屋門、母屋、土蔵などが建ち、土蔵内に武具や古文書を展示。
簡素で無駄のない当時の暮らしぶりが感じられます。




古き よき伝統を残しながらも
現代の新しいセンスを巧みに取り入れた地域づくりは
全国でもモデルケースとして注目を集め、観光客だけでなく
視察として訪れるグループも多数あるそうです。




蔵元「辻本店」の屋敷蔵











重厚な蔵の窓に描かれた竜虎の鏝絵が見事です











文化元年創業以来200年以上
この地で酒造りに励む老舗の蔵元「辻本店」

当時の三浦藩藩主に献上したという
「御前酒」の蔵元としてその名を広め
すっきり辛口の酒は地元はもとより、渥美清や谷崎潤一郎、
永六輔などの多くの著名人にも愛されてきたそうですよ。
ちなみに夫も 日本酒は「御前酒」とお決まりです。



蔵内では試飲も可能で 通りを挟んだ向かいには
酒蔵を改装したレストラン「西蔵」もありますよ。
白塗の壁に格子が美しい土蔵に染め抜きの酒桶が
キリッと締まってお酒の蔵元さんらしい暖簾です。
          
次回は「のれんのある風景」として
色々な暖簾をアップしようと思います。



お楽しみに~ !!
                               
    

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