缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

缶詰のある風景『あるエッセイ』 

2005-03-01 19:18:29 | 連載もの 缶詰のある風景
fromalbero400

 昨年末、OCNブログ粋人であるalbero4さんから、クリスマスプレゼントとして素敵な缶詰セットをいただいたのであった。少しずつご紹介させていただいたのだが、いよいよ今回で最後である。
「末期の水」といった感を拭い得ない。
「やべえネタがないぞう」といった気持ちも沸き上がる。
 その最後の一缶を、『缶詰のある風景』シリーズとして叙述してみたいのである。今回は森瑤子さんのエッセイだ。
 ああしかし。実はこのエッセイ、まだ読んだことありません。ほんの小さなエピソードの聞きかじりだけが、小生のおつむに記憶されているのであります。それは、かの瑤子女史が、手早くオイルサーディン丼を作るということ。

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 プルタブを引っ張って開けてみると、実に大きなヒコ鰯さんが4尾。国産缶詰では見たこともないボリュームである。「よしよし...」と思わず頬を緩めて調理にかかった。
 このメニューにはいくつかのレシピがあるのだが(オイルサーディン丼とGoogleで検索するといっぱい出てきます)、私はこんな具合にやってみた。即ち
1、ヒコ鰯さんが身にまとった油を適度に残したまま、フライパンへそっと移す。
2、にんにくの薄切りを投入して中火で加熱。
3、にんにくに火が通ったら白ワインを振る。アルコールが飛んだら醤油を投入。一寸煮詰める。
4、白飯にそっと乗せ、ねぎや大葉などの香草を盛る。
 以上である。注意すべき点は、加熱中にヒコ鰯をひっくり返さないこと。すぐに身が崩れてしまうからだ。

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 かくのごとし。いやはや脱帽しました瑤子さん(友達かよ)。空腹だったことを差し引いても、大変に美味であった。一合炊いた飯を全部平らげてしまったほどだ。こんな一品を、酒を飲んだあと、もしくは夜なべで小腹が減ったときにさりげなくササッと作ってもらったら、世の男性諸賢はまいってしまうだろうなあ。
 しかし、私は誠に遺憾ながら、自分で作ってしまったのである。ううっ(以下滝涙)。

内容量:125g
原材料名:イタリア語表記のため不明(とうとう最後までこれだ) 
原産国:イタリア

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