本日の缶詰は珍しい。ロシア製である。
これは筆者の親戚が、彼の地に旅行した際、土産として買ってきてくれたものだ。この場を借りて謝辞を申し上げたい。ありがとうありがとう。
さっ、その缶詰である。
パッケージに写真があるから、中身は魚缶だと分かる。
しかしそれ以外はさっぱり分からぬ。内容量すら読み取れぬ。
缶切りで切りこんでいくと、おお。油が出てきたぞ。
こうして未知の缶詰を開ける際は、慎重に行わなければならない。
開缶前には缶蓋をきれいにしておき、さらに缶汁が溢れ出てもいいように準備しておく必要がある。
今回溢れ出た油からは、強い燻蒸香がしている。
つまり、中身は燻製のオイルサーディンだということが推察できるわけであります。
さあ、本日も開缶!
何と美しい佇まいでありましょうか。
開けた缶蓋もギザギザで、雄々しく屹立している。まさに缶詰の見本のような姿だ。
かくのごとし。
欧州でのオイルサーディンの扱い方は、こうしてサンドイッチにするのが一般的だ。
このあいだ東京MXテレビに出演したとき、ポルトガル人のソニアさんが言っていたのだ。
「パンに油が染みたとこが、美味しいのよ」
確か、そうおっしゃってた。
そこで、ライ麦パンにオイルサーディンを挟み、ピンクペッパーをちょっと散らしてみた。
それでは失敬して、ひと口...。
やっ、すごくウマいぞ。
燻製の匂いがかなり強く、かのK.Tキッパー・ヘリング・ライトを上回るくらいだ。しかしそれがライ麦パンには良く合っている。
油の染みたパンがまた、ウマい。
これをピクニックに持って行って、ワインやビールとともに食したら、素晴らしいだろうなァー。
内容量:不明(小羽イワシ25匹程度)
原材料名:不明
原産国:ロシア