
下関のマル幸商事が3月に発売したふぐの缶詰(500円)。
たぶん、日本初であります。
缶をよく見ると、“ふく缶”と書いてある。
ふぐが名産の彼の地では、幸せを呼ぶから“ふく”と呼ぶのだと、何かで聞いた覚えがある。

さあ、今日も元気に開缶!
今日は越谷のイオンレイクタウンで缶詰講座があるのだ。
まだ定員に余裕があるので、興味のある読者諸賢は参加されたし!
さっ、ふく缶である。
だし汁のいい匂いがしている。
油漬けということだが、だし汁と混ざっているようで、ギトギトしていないのが好ましい。
筆者も中年の声を聞くようになって、油の量には気を遣うようになってきたのだ。
ああ、そんなことを一切気にしなかった、若い頃が懐かしいなァ。

かくのごとし。
缶にはまだ汁がたっぷりと残っている。
「汁ごとサラダの上に掛けても美味しい」
と、直営店である魚餐(ぎょさん)の担当者は語っていた。
それでは、失敬してひと口...。
やっ、これはウマいです。
白身魚らしく、歯応えがあって、鶏の胸肉のようなモソモソ感がある。
汁に浸けながら食べると、モソモソ感はだいぶ減る。
しかし、実はそのモソモソした身を噛みしめるほど、旨味がじわっと湧いてくるのだ。
ふぐ自体の旨味と、薄味のだし汁がたまらんです。
製造法を尋ねると、ふぐをだし汁で炊いてから缶に詰め、あとは通常の缶詰行程をしているのだという。
骨もほろほろと食べられてGood。
これ、ざっくりとほぐしてトッピングに使ったりして、いろんな食べ方が考えられるなァ。オリーブオイルを使って洋風にしてもウマいはず。
だし汁の風味って、オリーブオイルとも相性がいいんだよね。
内容総量:140g
原材料名:ふぐ(標準和名:シロサバフグ)、植物油脂、風味調味料(かつお、こんぶ)、食塩、調味料(アミノ酸等)、トレハロース
原産国:日本(山口県下関市、製造・販売:マル幸商事)
参考価格:500円
※原産国とは、製造会社もしくは販売会社の本社在籍国のことです。