缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

宇和島水産高のぶりだいこん

2012-12-16 12:15:02 | 魚介

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ほのぼの癒し系デザイン。校歌の歌詞も書かれている

 年の瀬であります。
 師走であります。
「年末年始を挟む関係で、原稿の締め切りが通常と違ってきます」
 などという連絡が入ってくる。
「年賀状のリストはどこ?」
 家人が問いかける。
「大掃除は終わりましたか」
 テレビからも諸事を催促される。
 よせばいいのに、毎日わざわざ日付を確認しては
(もうすぐ年が暮れるゾ)
 確認している。
 まったく慌ただしい月であります。
 そんなときに最適なのが、ほのぼの系缶詰の代表・ぶりだいこん。
「何が最適なの? 意味わかんねーし」
 などと突っ込まないで欲しい。
 あくまでも雰囲気で申し上げてるのであります。雰囲気!

 


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 開缶!
 大きく切り割った大根と、同じ大きさに揃えたブリの切り身が、風車のように美しく配置されている。
 そこから、醤油の利いたノスタルジックな匂いが立ち昇ってくる。
 缶に表記してある通り、これは宇和島水産高校で作られたものだ。
 各地の水産高校では、授業の一部として、生徒たちが缶詰を作っている学校がある。それらは催事や、地元の道の駅などで発売され、一般の人も買うことが出来るのであります。
 中身を深皿に移して、電子レンジで1分、加熱してみた。




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 かくのごとし。
 実は温める前に、どうにも待ちきれなくて、ひと切れのブリを食べてしまった。
 冬の低い気温の中でも、ブリは歯の間で柔らかく崩れた。脂が充分に乗っているのだ。
 しかも、香りがいい。血合いの多い部分を食べたのに、臭みは皆無。
「ではでは... 」
 温めたブリをあらためて、ひと口。
 やっ。常温よりもやや固くなっている。加熱しすぎたかも知れない。
 電子レンジの加熱は難しい。均一に温まらないし、火加減がよく分からない。
 とはいえ、このブリは素晴らしくウマい。きっといい原料を使っているのだと思う。
 ブリのうま味が染みた大根もまた、たまらない。

 それにしても...。
 この缶詰は高校生が作っているのだ。
 その作業中には、きっと
(いろんなドラマがあったろうなー)
 推測してしまう。
 ブリを逞しく切り分ける男子を、熱い眼差しで見守る女子も、いたかも知れぬ。
 女子の家庭的な一面を見せられ、思わず恋に落ちた男子も、いたかも知れぬ。
 ああ、若いって、いいなぁ。




 固形量:120g
 内容総量:170g
 原材料名:ブリ、大根、しょうゆ、砂糖、水あめ、みりん
 原産国:日本(愛媛県宇和島市・宇和島水産高校水産食品科 )