閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

何しに来たんだろう?

2011-10-10 14:27:33 | 日記
10月10日は「晴」の 特異日で 今年も其の通り晴。 しかも暑い。子どもの頃運動会の朝は寒くて半袖、短パンの腕をさすりながら登校していたように覚える。本当は5月13日のほうがもっと晴れるのにあまり話題にならないのはなんでだろう。
 お客様のことは書かないほうがいい、とは思うけど やはり気になることはある。
 本日 先ほどの出来事なり。
入ってくるなり「××の(著者名)本はありますか」と。小生「さあ、私はその本を知らないし、あるかどうかは覚えません」 彼「無いですか」と、小生「いいえ、作者を知らないし、其の本がどんなものか知らないので、あるかどうかわからないのです」というと彼は「××は何処そこの人で 何何した人で・・云々」しゃべり始める。小生「ちょっと待ってください、私はその人を知りませんが」 彼「(本は)ないですね?」小生「無いとは言っていません。知らない本で、あるかどうかがわからないのです」 彼は「あそう」といってスーッと出てゆきました。 一体彼は何をしに来たのでしょう? そこまでわかっているのなら自分で棚を見てみればいいと思うのだが、まったく見ない。いつも言うようにわが店は高々8坪、見渡せばほぼわかる。しゃべっている間にでも目線でも動かしてみれば良いのに てんで書棚を見ようともしないで「本を探している」という。  彼は「尋ね」ているのであって「探し」てるのではない。「探す」とは手偏でわかるように自分の手足と眼で「探す」のであって 立ったまま口だけ動かすのは「探す」とはいえないと思うが 目の前のお客さんにそこまで言うわけには参らない。
 こんな例はわが店では 実は決して珍しいことではない。  なんと答えれば良いのか 未だにわからん。
コメント
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