閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

今年初めに

2016-01-07 08:19:24 | 日記

 今年の正月も特段のことはなく穏やかに始まった。この頃のカレンダーには大安などの六輝が書かれていないのが多くなった。仏教絡みの科学的根拠のない「迷信」だという「お上」の達しによるものだそうである。おっしゃることはわからんでもない、ことにほかの宗教の人にとっては無意味だし大安吉日など神道がこれに悪乗りしているのも滑稽ではある。が、お役所以外でも右へ倣えでどのカレンダーも表記しない というのはこれまた如何なものかと。
 一方で二四節気というものがある。吾店には小さな庭と借りている菜園があり四季折々に鳥は来る、花が咲き、実がなる、と、いろいろなことがあるし、歳をとって朝早く起きるようになったらなお日の出・日の入りの変化が大変気になるようになった。有明海のわきであるから干満も目に入ることだし、太陰暦の流れを表す二四節気がずっと身近な「節目」に思われるようになっている。 都会に住んでいても日の出・日の入りは同じだし、カレンダーに節気の記載があれば せめて季節の移ろいを思う縁になろうというものだ。節気は「迷信」ではない生活のリズムであろう、カレンダーにぜひ記載してほしいと思う。

コメント
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