閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

丸善ギャラリー展近し

2016-05-01 22:52:29 | 日記
このところ5月半ばからの天神・丸善ギャラリー展の準備に係り切りという感じでいます。 この展覧・即売会は今年で4回目になります。我が家はこれまで目玉になる物を各回それぞれに違う顔を見せる工夫をしてきました(少なくともそのつもり) 一回目は幕末の地図、二回目は月形洗蔵の手紙、三回目は朔太郎と白秋の初版本類。そして今度は・・・。「カストリ雑誌」と俳書。1・2回は即、買い手があり、3回目はまあまあの反応だったのですが、今回はどうでしょう。わが方としては毎回違う顔を見せるのをもくろんでいるのですが、今回は片寄すぎかなあ、と少し心配しています。カストリ雑誌などは不思議なことに地方ではまず買い手がないとみてよい。手に入れたのはかなり前、九州でのことだけれども、持ち主は相当な変わり者でした。逸話は結構あって小説を書くなら大変面白そうなお人柄。我店に処分依頼の話があった時はちょっと驚いたことでした。入手した大方の物はすでに片付けたのですがこの雑誌の一塊は 「どうしよう?」というまま塩漬けのままだったのです。 さてこのたびのお目見え、買い手がつくでしょうか? もう一方の俳句関係は古い話ではない。さる旧家からの買い出しですが、当初から「難物」の見込みの品。まず「読めない」「何処の誰の」ということが判らない。九州の明治期の俳人・俳句界の手掛かりが少ない。 ということでこれもさてどなたが手を挙げてくださるか。 だんだん一か八かの「博奕」の様な品揃えになってきて困ったことです。 「○○専門」という看板を立てられない古本屋の典型みたいなもので、「そんなことではとても大きくはなれないね」と昔言われたことを忘れてはいません。おっちょこちょいの浮気者ですから死ななきゃ治らない、そしてもう修正・方向転換する時間もないところまで来ています。変体仮名を読めるように、と思ってはいるのですが、もとより語学については学習障害?という頭ですから、なかなか・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする