閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

即売会終わる

2016-11-12 07:28:03 | 日記

 秋の丸善ギャラリー即売会が終わった。 吾店の成績はまあまあ、一応希望・期待に沿った成績だったというところ。この二週間の売り上げは 吾店の店舗の何か月分でしょうか。
 今回は 地図や絵葉書という「薄くて小さい」ものだけでなく 書籍もいつもより出て行ったようで片付けてみると途中で追加補充したにも関わらず空箱が数個、ということは六・七箱分くらいは「売れた」ということかな。実際倉庫を見てみると幾分風通しがよくなった感はある。 吾店は店に持ち込まれる「買い物」はほとんどなく、当然ながらここ数年くらいの新しい本はまず入ってこない。 実際 ほかの店の品揃えを見ると歴然、
音楽関係の本だけで一台ぎっしり、ミステリーだけで一台、映画関係で一台 等々。
どれをとっても我が家では入手はとても考えられない品揃えである。そんなことを行っても始まらないので少し古い(絶版とは言い切れないだろう)今の新刊店には出ていないであろう本を売り込むしかないではないか。漱石・三島関係書は確実に売れていく、これも大牟田では考えられない事。
 吾店の店頭では、三池炭鉱・争議に関した来客が増えてきたようす。来年閉山二十年、あるいは大牟田市制百周年ということも関係しているだろう。市制百周年については「市史」の編纂に関していくらか資料を提供・買い上げがあって多少恩恵にあずかったといえるけれど、百周年関連として補助金も出て多くの企画が雨後の竹の子状況、でも本屋に来て調べ物をしてみようという人はいない。 いくつかの企画を知っているけれどなんだか「軽いなあ」という感じバカリで面白くないです。相変わらず、店に来てくださるのはまず「他所の人」たち。
コメント
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