先に「買ってはいけない」としてお知らせした続き。新書版・軟表紙「地名の秘密」経済界発行。ご本人の紹介にも「やじうま」「雑学」という言葉が並んでいるし、出版屋もおよそ学問とは縁のないところで、この本もどこぞの新聞などにちょこちょこ書いたものの寄せ集めだろう。斯くいう小生もこと「雑学」は大事だとは思うけれど この本はちょっと程度が低すぎはしないか。まず一箇所明確な間違いを示そう。158p5行目「八女市というのが熊本県にあって、なんだか女御が島のような印象がある。しかし八女は ヤ(湿地)メ(接尾語)で、湿地帯のことをいう。したがって、県立八女高校といっても女子高ではない、念のため。」という のである。いかがであろうか。まったくデタラメ! 八女が熊本県? どこに湿地があるかい? 台地で水がなく畑作が盛んそして水が少なくても育つ「茶」の名産地ということもしらない。そもそも全国の茶の名産地は皆 高台にあることすらわかっていない(狭山、静岡、宇治、嬉野 そして通潤橋のある矢部などすべて稲作不適地)地名の語源についてはあまり詳しくはないのだけれどここに書かれているのはこれもまず間違い。全体を見ても 小生の知識から見て??という記述が多い、公刊する著作としては間違い、不正確記述「だらけ」でご本人はもとより、出版屋の見識ゼロということがわかる。「校訂」ということスラ知らないことを自ら暴露している。前回は「昔の交通に関する認識不足」このたびは「お茶はどこでできるか」をわかっていない「熊本県」に至っては論外。 これは「専門バカ」とはまた違った「知識の底の浅さ」ということだ。 こういうものが出回るのは本当に迷惑千万。 軟表紙・新書・全書の 「ちょっと物知り、ちょっと便利」本は くれぐれも注意されたし、いっそそんな本は買わない、読まないで結構です。間違ったことを知るより知らないでいた方がずっとまし。
それにしても 小生の「雑学」からして「これは変!?」という記述の本が多いのに驚かされる。 本当に日本は出版しすぎです。どうでもよい本が多すぎる。
それにしても 小生の「雑学」からして「これは変!?」という記述の本が多いのに驚かされる。 本当に日本は出版しすぎです。どうでもよい本が多すぎる。