閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

お勧め本を見つけました。

2021-05-03 20:01:14 | 日記
 
お勧め本を見つけました。 早速その本の書名を紹介します。
「日本人はなぜ存在するか」與那覇潤・著。集英社インターナショナル刊。
です。 日本独特の「戸籍法」「寄らば大樹主義」「歴史のすり替え」など
多岐にわたって「日本人の根拠は一体どこにあるのか?についてわかりやすく説いてある。 ヘイトスピーチをやっている連中に「読み聞かせ」してやりたい本です。連中はまず「本」など読みはしないことが分かっているから!
 小生は以前から「元日本人」は熊襲・隼人とアイヌだと言ってきている。
彼らの安住に地に主に朝鮮半島から流れてきた人々(よそ者)が少しずつ増えていつの間にか「俺らが主人公」だと言い張るようになったのが「日本人」の歴史、ひいては天皇一族の歴史だと思っている。
わかりやすく言えば「アメリカ大陸」のインディアンと白人の関係と全く同じ。
 よそからの移民・流人に過ぎない連中が「智慧・技術」の優位で元からの住民・民族を席捲していった歴史に過ぎない。
 聖徳太子という送り名の人物は学問的にはすでに存在を否定されて久しいがいまだに文科省は譲らない。その人のモデルといわれる「厩王子」の母親は任那かどこかの人であることは学問上わかっている。彼らがいた時代は上流階級の公用語は朝鮮語であったのだ。それは世界史の中でも珍しいことではない。例えば英国のキングジョージはもともとドイツ(統一以前の)のある私領土の皇太子で、英国の皇室で跡継ぎ問題が起こった時、その親戚の中から選ばれて英国王になった。彼はドイツに生まれ、育ったのでドイツ語しか話せない。そこで数百人の側近を帯同して英国に入った。その結果彼の君臨した時期の英国皇室はドイツ語が当たり前だった。そこにヘンデルがいたことも有名。その当時の英語は「古英語」すなわちシェークスピアの世界の「英語」である。 日本でも奈良朝のころは朝鮮半島からの帰化人や往来が多く、上流階級の人々は普段に朝鮮語を使い、文章は全部漢文であったことを知らなければならない。大和言葉が定着し文字に現れるのはズット後、平安時代に入ってからなのだ。
 この本の話に戻れば、日本人の曖昧表現もあって、「日本人」とは何を根拠に言うのか法律の分野でもかなりあいまい。小生は文章表現能力に欠けているので言いたいこと、この本の魅力を伝えられないのは悔しいです。今入国管理局のことが問題になっているけれどこれも「日本人」の定義がかなり恣意的であることも関係している。
 皇室の世継ぎ問題も差し迫っている。万世一系・男系天皇なんてちゃんちゃらおかしい、自らが日本の歴史を否定してかかっていることを知らなければいけない。明治政権の敷いた水戸学・皇室至尊主義の化けの皮をはがす時が来た。

コメント
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